杜のAndroid研究室

第220回

高機能かつ軽快な画像ビューワー「QuickPic」

端末内だけでなく、DropboxやGoogle ドライブなどの画像も管理可能

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、高機能で軽快に動作する画像ビューワー「QuickPic」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

クラウド上の画像も閲覧できる高機能な画像ビューワー

「QuickPic」

 「QuickPic」は、端末内の画像に加え、“Dropbox”や“Google ドライブ”などのクラウドサービスにアップロードした画像も管理できる高機能な画像ビューワー。画像の閲覧や削除、移動やコピーなどの操作が行えるほか、スライドショーや簡単な画像編集も可能。また、隠しフォルダーを設定してパスワードで保護したり、端末内の画像をクラウド上へアップロードすることもできる。

 起動画面左上にある横線3本のメニューボタン(ハンバーガーボタン)をタップして表示されるメインメニューから画面の切り替えを行うことができ、メニューの[フォルダ]項目を選択すると、“フォルダ”画面を表示可能。“フォルダ”画面には、端末内の画像や動画を保存しているフォルダーが一覧表示され、選択して画像を閲覧していくことができる。

 なお、“フォルダ”画面右上にある正方形ボタンをタップして表示されるメニューでは、フォルダー一覧の見た目を変更でき、各フォルダーにつきサムネイルが1枚表示される“デフォルト”のほか、サムネイルが最大4枚表示される“グリッド”、フォルダーをリスト状に一覧表示する“一覧表”などに切り替え可能。また、[…]ボタンのメニューの[表示順序]項目からは、フォルダー一覧を名前の昇順・降順や日付順などで並び替えられる。

横線3本のメニューボタンからメインメニューを表示して、画面を切り替え可能
フォルダー一覧の見た目をグリッド状やリスト状に切り替えられる

 そのほか、“フォルダ”画面右上のカメラ型ボタンをタップしてカメラを起動し、その場で写真を撮影することも可能だ。

タッチ操作で画像を拡大・縮小・回転させて閲覧できる

 各フォルダーを選択すると、フォルダー内の画像が一覧表示され、さらに一覧から各画像を選択することで、詳細画面で拡大表示して閲覧できる。詳細画面では、ピンチアウト・インや画面右下に表示される[+][-]ボタンのタップで画像を拡大・縮小できるほか、左右のフリックで前後の画像に切り替えることが可能。加えて、2本指でタッチしてひねることで、画像を回転させて閲覧することもできる。

 また、詳細画面右上の[…]ボタンのメニューから画像ファイルを他のフォルダーに移動・コピーしたり、ファイル名を変更できるほか、メニューの[詳細]項目を選択してExif情報などを表示できる。さらに、位置情報を含んだ写真の場合、メニューの[マップに表示]項目から地図アプリを起動して、撮影場所を地図上に表示することも可能。また、メニューの[編集]項目を選択すれば、本アプリまたはインストールしている画像編集アプリを使って画像を編集でき、本アプリ単独ではリサイズやトリミング、回転や反転といった簡単な画像編集が可能となっている。

詳細画面ではタッチ操作で画像を拡大・縮小したり、回転させて閲覧できる
画像ファイルの移動・コピー・ファイル名の変更などが可能
保存先フォルダーのパスやExifなどの詳細な情報を表示可能
一覧画面で画像を複数選択して、移動・コピー・削除などを行える

 なお、画像一覧画面では、画面右上の[再生]ボタンをタップして、フォルダー内の画像をスライドショーできる。また、画像を長押しして複数選択し、一括で移動・コピー・削除などを行うことも可能。

特定のフォルダーを隠してパスワードで保護できる

フォルダーを選択してメニューの[隠し]項目を選択すれば、フォルダーを非表示にできる

 本アプリでは、特定の画像フォルダーを隠して、他のアプリから画像を閲覧できないように設定できる。フォルダーを隠す際は、“フォルダ”画面でフォルダーを長押しで選択し、画面右上の[…]ボタンのメニューで[隠し]項目を選択するか、フォルダーを選択して表示される画像一覧画面の[…]ボタンのメニューから[隠し]項目を選択すればよい。

 隠したフォルダーは、他のアプリから閲覧できなくなるほか、“フォルダ”画面の一覧でも非表示となる。隠したフォルダーを再び表示したいときは、“フォルダ”画面右上の[…]ボタンのメニューで[隠しフォルダを表示]項目を選択すればよい。なお、設定画面から“ブラウズ”画面を表示し、最下部の“隠しフォルダを保護”のチェックボックスをONにすれば、隠しフォルダーを再表示する際にパスワード入力が必要になるように設定できる。

メニューの[隠しフォルダの表示]項目を選択すると、隠したフォルダーを再表示できる
隠しフォルダーを再表示する際に、パスワード入力が必要になるように設定できる

クラウドサービスにアクセスして画像を閲覧できる

 起動画面左上のメニューボタンから表示されるメインメニューで[瞬間]項目を選択すると、“モーメント”画面を表示可能。“モーメント”画面では、保存先のフォルダーに関係なく、撮影月と位置情報に応じて画像が自動でグループ分けされており、グループ別に画像を一覧できる。同一イベントの写真を複数のカメラアプリで撮影し、保存先フォルダーが異なる場合などに、画像をまとめて閲覧できて便利。

 また、メインメニューの[Picasa][Dropbox][Google Drive]項目を選択したり、[フォルダ追加]項目から各クラウドサービスを選択してログインすると、クラウド上に保存している画像を本アプリで管理できる。“Dropbox”“Google ドライブ”“OneDrive”などのオンラインストレージサービスのほか、“Picasa(Google+)”“Flickr”といった画像共有サービスに対応し、画像の閲覧やスライドショーなどが可能だ。

 端末内の画像をクラウドサービスにアップロードすることもでき、画像一覧や詳細画面の[共有]ボタンのメニューから[Upload to cloud]項目を選択し、保存先のクラウドサービスとフォルダーを選択してアップロード可能。

保存先フォルダーに関係なく、撮影月と位置情報に応じて画像がグループ分けされる
[共有]ボタンのメニューの[Upload to cloud]項目から、端末内の画像をクラウドサービスにアップロードできる

 そのほか、同じ無線LANアクセスポイントに接続している端末同士で、Wi-Fi経由で画像を送受信できる“WiFi Transfer”機能も利用可能。まず、送信側で転送したい画像を選択し、[共有]ボタンのメニューから[WiFi Transfer]項目を選択して“WiFi Transfer”画面を表示する。続いて、受信側でメインメニューから[WiFi Transfer]項目を選択して、双方で“WiFi Transfer”画面を表示しよう。

 すると、送信側の画面に受信側の端末名が表示されるので、タップすれば画像の送信を開始できる。なお、送受信の履歴は、“WiFi Transfer”画面の[TRANSFER LIST]タブで確認可能だ。

[共有]ボタンのメニューの[WiFi Transfer]項目から、Wi-Fi経由で画像を転送できる
“WiFi Transfer”画面で受信側の端末名を選択すると、画像の送信が開始される
「QuickPic」
【著作権者】
Q-Supreme team
【対応OS】
Android 2.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.9.1(14/11/30)

(ライターズハイ:鈴木 友博)