いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】表の配置が微妙なので修正したい……エクセルで表全体や行列単位の簡単移動テク
2017年5月26日 07:10
Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。
表や行列の配置を変えて見やすい資料を作ろう
Excelでファイルの更新を続けているうちに、「表をもっと見やすい位置に移動したい」とか「この列は違う場所にあった方が使いやすい」というように、ワークシート上の表や行列の配置を修正したくなったという経験はないでしょうか。
今回は、ワークシート上の表や行列の配置を簡単に変更するテクニックを紹介します。
テクニック1 表を移動するテクニック
1つ目は、表をドラッグ操作で簡単に移動するテクニックです。
「同じ表を別の場所に作れば良いなら、コピーして貼り付ければ良いのでは?」と思う読者もいるかもしれません。もちろん、コピペで表を移動することは可能ですが、ここで紹介するテクニックを使うと、より簡単に表を移動することができます。
例として、中途半端な位置に作成してしまった表(①)を表タイトルの真下に移動してみましょう。
移動したいセル範囲をドラッグして選択(②)します。ここでは、表が作成されているセル範囲B3:C10を選択しています。選択したセル範囲の端に表示される緑色の太い枠線の上にマウスポインターを合わせると、マウスポインターの形が変わります(③)。
マウスポインターの形が変わったことを確認したらマウスの左ボタンを押し、表を移動したい位置までドラッグ(④)します。表の移動先となる位置には緑色の枠が表示されるので、その枠が希望の位置まで来たらドラッグを止めます。
これで、希望する位置に表を移動できました(⑤)。
テクニック2 行列の順番を入れ替えるテクニック
2つ目は、表の中で行列の並ぶ順番をドラッグ操作で入れ替えるテクニックです。
名簿に入力された項目の順番を入れ替える例を考えてみましょう。「生年月日」が入力されているJ列(①)を、「名」が入力されたC列と「郵便番号」が入力されたD列の間に移動してみます。
移動したい列の列見出し(②)をクリックして、列全体を選択します。
列が選択されたら、列の端にマウスポインターを合わせます。マウスポインターの形が変わります(③)。
マウスポインターの形が変わったことを確認したらマウスの左ボタンを押し、[Shift]キーを押しながらドラッグ(④)します。列の移動先は緑色の太線で表示されるので、その太線が希望の位置に来るまでドラッグしましょう。
緑色の太線がC列とD列の間に来たところでドラッグを止めると、そこに移動元の列が挿入されます(⑤)。
「生年月日」がD列に挿入され、もともとD列より右側にあった列は自動で1列ずつ右にずれました。
ドラッグ操作による表や行列の移動ならコピペよりも簡単
表や行列の移動が、ドラッグ操作で直感的にできることがおわかりいただけたでしょうか。
コピペでも表や列を移動することはできますが、前もって移動先の列を挿入しておいたり、移動したあとにコピー元となった表や列を削除したりする手間がかかることを考えると、ドラッグ操作のほうがよりシンプルで効率のよい方法と言えるでしょう。
今回紹介したテクニックを活用して、より使いやすい資料を手際よく作成してみてください。