いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】表のデザインが野暮ったい…… データを見やすくする基本テクニック
2022年9月21日 06:55
「格子」は便利だけど全部同じに見える
表にデータを入力したら「格子」の罫線を入れて完成! としていませんか? データの境界がわかりやすくなりますし、罫線のリストから手軽に設定できる定番の操作ですよね。しかし、どの表も同じに見えてしまうデメリットもあります。
以下は少しだけ体裁を調整した同じ表ですが、印象がまったく違います。難しい設定は一切なし。行の高さや列の幅、罫線などを工夫しただけです。これで「表が見やすい」と思ってもらえるなら、設定しない手はありませんよね。今回紹介するテクニックの一部でもデザインのヒントになれば幸いです。
設定済みの書式をクリアする
現在設定されている「書式」をすべてクリアします。「罫線なし」「塗りつぶしなし」などと、ひとつずつ設定し直す必要はありません。設定の解除漏れもあるので、[書式のクリア]の機能を利用しましょう。
行の高さと列の幅を調整する
行番号の境界線をダブルクリックすると、フォントサイズに合わせて行の高さが自動調整されます。列幅も同様に文字列の長さで自動調整できますよね。しかし、ピッタリ収まっているのが窮屈です。行の高さも列の幅も余白をとるとスッキリした印象になります。
見出し行を装飾する
見出しのフォントサイズは大きくしなくても目立たせることは可能です。ここでは[太字][中央揃え]として、セルの背景色に濃色を設定して、フォントの色を「白」にしました。セルの背景色を強く設定しておけば、見出し行の下に罫線がなくても区切りがはっきりします。
必要な箇所のみ罫線を引く
罫線は必要な箇所のみ引いたほうが見やすくなります。ここでは表の横方向に点線、合計行の上に二重線の罫線を入れます。選択したセル範囲をまとまりと考えて、[セルの書式設定]ダイアログボックスのプレビューで引かれる罫線をイメージしてください。
セル内にインデントを設定する
セルの左右に余白を入れるためにスペースを入力してはいけません。インデントの機能を使いましょう。特に大項目、中項目、小項目と入れ子になる表を作成する場合は、インデントを挿入することで表が見やすく仕上がります。また、数値には桁区切り記号を追加しておくことをおすすめします。