いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】シート使い回しの極意! 数式を残して数値だけを消去する方法

数式が入力されているセル“以外”をまとめて選択

数式を残して“数値だけ”をまとめて削除するテク

 既存のファイルを再利用する際、数式はそのまま残して、固定値(数値)だけを消したいことがありますよね? レポートや帳票のテンプレートなどで、以前に入力した値をリセットしたい場合です。

数式以外の「数値」を消去して表を再利用したい場合、該当のセルを選択して消去するのは面倒ですよね?

 [Ctrl]キーを押しながらドラッグすれば、連続していないセル範囲も選択できますが、手間がかかるうえ、間違って数式を消してしまったら無駄な作業が増えてしまいます。今回は、数式を保ったまま“固定値のセル”だけをまとめて選択する方法を紹介します。

「ジャンプ」機能には弱点があり

 [ジャンプ]の機能を使えば、数式のセルを選択することは可能です。しかし、“数式以外”を選びたいときはひと手間かかります。単に[定数]を選択すると、見出しや説明の文字列まで含まれてしまうため、数値と数式が入力されたセル範囲を選択する必要があります。

見出しなどの文字列が入力されたセルを除いて、数値と数式が選択されたセル範囲を選択します(①)。[Ctrl]+[G]キーを押します(②)
[ジャンプ]ダイアログボックスが表示されました。[セル選択](③)をクリックします
[定数](④)を選択して、[OK](⑤)をクリックします
固定値(数値)の入力されたセルだけが選択されました。このまま[Delete]キーを押します(⑥)
数値が入力されたセルを消去できました

[Ctrl]+[Shift]+[[]キーがおすすめ

 意外と知られていないショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[[]がおすすめです。選択しているセルに含まれる数式が参照しているセルが選択されます。

 [Ctrl]+[Shift]+[[]キーを押すたびに、参照元のセル範囲が切り替わり、『該当するセルが見つかりません。』というメッセージが表示された時点で、固定値(数値)のセルのみが選択された状態になります。

 [Ctrl]+[A]キーで全選択して、続けて何度か[Ctrl]+[Shift]+[[]キーを押すだけで、固定値(数値)のセルのみを選択できるわけです。

[Ctrl]+[A]キーを押して表全体を選択します(⑦)。続けて[Ctrl]+[Shift]+[[]キーを押します(⑧)
数式が参照するセルが選択されます。再び[Ctrl]+[Shift]+[[]キーを押します(⑨)
繰り返し[Ctrl]+[Shift]+[[]キーを押すと、『該当するセルが見つかりません。』というメッセージが表示されます。[OK](⑩)をクリックします
[Delete]キーを押します(⑪)
数値が入力されたセルを消去できました

 [ジャンプ]の機能は空白セルや数式が入力されたセルを探す場合によく使われますが、“数値のみ”を選択したい場合は、[Ctrl]+[Shift]+[[]キーのほうが便利です。テンプレートなどを利用する際に試してみてください。