いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】間違い探しは数式を使うのが正解! 似たデータの違いを見分ける確実な方法
2024年7月3日 06:45
データの微妙な違いを見分けたい! 目視は禁止
似たようなデータが入力された表の内容を比較する作業がありますよね。数件なら集中してチェックするのもいいですが、数が多ければ時間もかかるうえにチェック漏れしてしまうでしょう。
今回は、データの比較に使える簡単な数式を紹介します。基本的なテクニックですが、Excelに慣れていない人にとっては新鮮だと思います。また、データの異なる行を強調する操作も紹介します。
セル番号を「=」でつなげる
入力する数式は「=(セル番号)=(セル番号)」となります。セル番号を「=」(イコール)でつなげるだけで、2つのセルに入力されたデータが等しいかどうかを判定可能です。2つのセルの内容が同じなら「TRUE」、異なるなら「FALSE」と表示されます。
英語の大文字と小文字を見分けるEXACT関数
「=」の注意点も覚えておきましょう。データに英字が含まれており、大文字と小文字を区別する場合、「=」は使えません。英字の大文字と小文字を区別する場合はEXACT関数を利用します。
EXACT関数は2つの文字列を比較して、同じなら「TRUE」、異なるなら「FALSE」と表示します。「=」と似ていますが、「a」と「A」は異なると判断されます。
3つのデータを比較する
3つのデータを比較する場合は“いずれかのデータが異なればNG”として考えます。ただし、2つのデータを比較する時と同じように「=A2=B2=C2」とは指定できません。AND関数を使って「セルA2とB2が同じ、かつ、セルA2とC2が同じ」という条件を判定します。
なお、EXACT関数を使う場合は「=AND(EXACT(A2,B2),EXACT(A2,C2))」となります。
異なるデータを目立たせる
条件付き書式で異なるデータのセルを強調できますが、“条件を満たす場合”に書式が適用されることがポイントです。「満たす」とは「TRUE」ということです。上記の数式はどれも、データが同じなら「TRUE」を返すため、そのままでは使えません。NOT関数を組み合わせます。
NOT関数は「ではない」を表現できる関数です。引数に指定する数式が「TRUE」なら「FALSE」、「FALSE」なら「TRUE」を返します。
条件付き書式を行全体に適用する場合、数式のセル参照は「$A2」や「$B2」のように列を固定します。条件式にEXACT関数を使って「=NOT(EXACT($A2,$B2))」と指定しても同じ結果になります。3つのデータの比較なら「=NOT(AND($A2=$B2,$A2=$C2))」や「=NOT(AND(EXACT($A2,$B2),EXACT($A2,$C2)))」となります。