いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】目視は無理! 2つの名簿に重複する・重複していない人を探す簡単な方法
2024年5月29日 06:55
並べ替えて目視でチェック!?
似たようなデータが入力されている2つの表から重複を探したいことがありますよね。単純に見つけるだけの作業もありますし、重複データだけ、もしくは、重複していないデータだけを取り出したいこともありますね。
以下の2つの表には、同じ氏名も含まれています(安田 郁美など)。これらを比較するのに並べ替えて、目視で確認していませんか? 結論から言うと目視の必要はなく、確認漏れの原因になるのでやめましょう。
重複データのチェックには定番のテクニックがあります。今回は、重複データを目立たせる方法、重複データだけを取り出す方法、重複データを取り除く方法をまとめて紹介します。
「条件付き書式」で重複データを目立たせる
単純に重複データを目立たせるだけなら、「条件付き書式」が最も簡単です。比較したいセル範囲を選択して、[セルの強調表示ルール]から[重複する値]を選択するだけです。
COUNTIF関数で重複データを目立たせる
COUNTIF関数を使った定番のチェック方法も覚えておきましょう。引数[範囲]と[検索条件]の2つを指定します。比較先の表に同じデータがあれば数えるという考え方です。
重複していなければ「0」、重複データの数だけ加算されます。1つのデータの重複なら「1」となります。もし、「2」や「3」となれば、同姓同名の人がいるのではないかと推測できます。
なお、スピルの機能が使えるバージョンなら、「=COUNTIF(B3:B102,E3:E105)」のように1つの数式を入力するだけで済みます。
UNIQUE関数とVSTACK関数で重複データを取り除く
Microsoft 365のExcelを使っているなら、UNIQUE関数とVSTACK関数を利用することもできます。VSTACK関数は複数の配列(セル範囲)を結合できます。UNIQUE関数は、重複のない一意のデータを取り出す関数です。
ここでは、VSTACK関数で2つのセル範囲を結合した後、UNIQUE関数を組み合わせてみます。入力する数式は以下の通りです。結果はスピルで表示されます。
=UNIQUE(VSTACK(B3:B102,E3:E105))
さらにSORT関数を組み合わせて、結果を昇順で並べ替えることもできます。以下のように入力します。
=SORT(UNIQUE(VSTACK(B3:B102,E3:E105)))