新しいチェックボックスの使い道をおさらい
以前の記事でも紹介していますが、エクセルで“チェックボックス”を活用するといえば、[開発]タブを表示して[チェックボックス]をワークシートに配置、続けてリンクするセルを設定と、少し難易度の高いテクニックでした。
しかし、今後は複雑な操作は必要なし。新しいチェックボックスの機能が登場しました。6月27日にマイクロソフトから公式発表されており、7月末にはすべてのユーザーが利用できるとのことです。
自分のエクセルで[挿入]タブを確認してみましょう。[チェックボックス]ボタンがあれば利用できる状態です。
従来のチェックボックスは[開発]タブから挿入する必要がありました(①) 新しいチェックボックスは[挿入]タブ(②)の[チェックボックス](③)から挿入可能です 挿入したいセルを選択して[チェックボックス]ボタンをクリックするだけと、説明するまでもない手軽さですが、今回はチェックボックスを使ってできることを振り返ってみましょう。
新しいチェックボックスの挿入
新しいチェックボックスを挿入すると、「FALSE」の値がチェックボックスの形状で配置されます。クリックすると「TRUE」(チェックON)となり、もう一度クリックすると「FALSE」(チェックOFF)になります。
チェックボックスを挿入したいセル範囲を選択して(④)、[挿入]タブ(⑤)の[チェックボックス](⑥)をクリックします チェックボックスをクリックしてONにすると(⑦)、「TRUE」(⑧)となることがわかります。もう一度クリック、もしくは[Delete]キーを押すと チェックボックスがOFFになります。値は「FALSE」(⑨)に切り替わります。OFFのまま[Delete]キーを押すと、チェックボックス自体が削除されます チェックONの数を数える
まずはチェックONの数を数えてみましょう。定番の使い方ですね。COUNTIF関数、もしくはCOUNTIFS関数を使って「TRUE」を数えるだけです。
セルC13に「=COUNTIF(C3:C12,TRUE)」と入力します(⑩) すべてチェックOFFなので、結果は「0」状態です(⑪) 任意にチェックONに切り替えると正しく数えられていることがわかります(⑫) チェックボックスと書式を連動させる
条件付き書式を利用すれば、チェックONの時、もしくはOFFの時の書式をコントロールできます。チェックボックスの配置されているセルの値を参照するだけなので、条件式も単純です。チェックONなら「=$C3=TRUE」、OFFなら「=$C3=FALSE」となります。
条件付き書式を設定するセル範囲を選択します(⑬)。[ホーム]タブ(⑭)にある[条件付き書式](⑮)-[新しいルール](⑯)の順にクリックします [数式を使用して、書式設定するセルを決定](⑰)を選択して、条件式に「=$C3=TRUE」(⑱)と入力します。行全体に書式を設定する場合は「$C3」と複合参照で指定します。[書式](⑲)をクリックして書式を設定します。ここでは取り消し線を設定しました。[OK](⑳)をクリックします 追加でチェックON(㉑)にした行にも取り消し線が引かれます 色の変更も可能
チェックボックスを利用するハードルはかなり下がりましたよね。文字色を変更することで、チェックボックスの色を変更することも可能です。表のデザインに合わせて活用してみてください。
文字色を変更すれば(㉒)チェックボックスの色も変わります