いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】数値の「0」は「未」、「1」は「済」と表示できる? 難しいユーザー定義書式を記述する冴えたやり方

Copilotにユーザー定義の書式を作成・解説してもらおう

「こんな表示にしたい」をCopilotに伝える

 Excelで「1000円」「2500円」といった金額を入力する場合、数値として計算できるようにしておくのが定石です。単位の「円」はユーザー定義の書式で追加します。「10個」「20個」の「個」も同じです。ここまではご存じの方も多いでしょう。

 では、同じ仕組みを使って、数値の「0」を「未」、「1」を「済」のように表示するには? 例えば、簡単なチェックリストなら、以下のような書式を使えます。

[=0]"未";[=1]"済";"-"

 このような書式をいきなり書けと言われても難しいですよね。しかし、今ならこの書式を覚える必要はありません。Copilotに作ってもらえばいいのです。

 「未」「済」「-」を選ぶだけならドロップダウンリストでも十分です。ただし、数値として計算したり、条件判定に利用したりするなら話は別です。ユーザー定義の書式なら、セルの値は「0」や「1」のまま、人には「未」「済」と見せられます。

難しい書式はCopilotに作ってもらう

 ユーザー定義の書式を利用すれば、セルに入力されている値はそのままで、見た目だけを変えられます。先ほどの例なら、セルに「0」と入力すれば「未」、「1」と入力すれば「済」と画面上に表示されます。セルの値は「0」や「1」のままです。

 ただし、未入力時に「-」と表示することはできません。書式では、空白セルを条件にできないためです。今回の書式では、「0」と「1」以外の数値はすべて「-」と表示されます。運用上は「2」や「9」のような、「-」を表す任意の数値をあらかじめ決めておき、入力することになります。

書式を設定すると、セルの値は数値のまま(①)、画面上では「済」「未」「-」と表示できます(②)
「2」のような任意の数値(③)を入力した場合は、「-」と表示されます(④)

 冒頭の書式に含まれる[=0]と[=1]は、数値を判定する条件であり、文字列の「0」や空白セルは判定できないのです。この点については、Copilotに書式を作成してもらった後、機能について説明してもらいましょう。

Excelでチェックリストを作成します。セルに「0」を入力したら「未」、「1」は「済」、「2」は「-」と表示する場合のユーザー定義の書式を作成してください。

上記のプロンプトを送信します(⑤)
書式が提示されました(⑥)。今回は自動的に設定されました。[完了](⑦)をクリックします

 今回は、Copilotが表の構造を理解して、回答と同時に設定まで完了できました。もし、書式だけが提示された場合は、[Ctrl]+[1]キーを押して[セルの書式設定]ダイアログボックスに設定してください。

[Ctrl]+[1]キーを押して[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示しておきます。[ユーザー定義](⑧)を選択して、[種類]に書式をコピー&ペーストします(⑨)

 この設定は、「済」「未」「-」に限りません。『0は「早」、1は「遅」』や『正の数なら「増」、負の数なら「減」』といった判定も考えられます。見せたいイメージさえ決まっていれば、書式はCopilotに相談できます。

作ってもらった書式を解説してもらう

 回答の書式の意味もわからずに使うのは少し気持ち悪いですよね。完成した書式について、記号の意味をCopilotに解説してもらいましょう。

書式コードを分解して、初心者にもわかるように説明してください。「[=1]」「"済"」「;」がそれぞれ何を意味しているのかも教えてください。

上記のプロンプトを送信します(⑩)

 以下は、今回出力されたCopilotの解説の一部です。

1. [=1] の意味[=1] は「このセルの値が 1 なら」という条件を表します。
= は「等しい」
1 は条件の数字
つまり、セルの値が 1 のときだけ、後ろに書いた表示内容を使うという意味です。

2. "済" の意味
"済" は、条件に一致したときに表示する文字です。
" で囲むことで、Excel に「これは数字ではなく文字として表示してね」と伝えます
つまり、1 のときに画面上では 「済」 と表示されます

3. ; の意味
; は 書式の区切り記号 です。
Excel のカスタム書式では、: ではなく ; を使って、 「条件に合うときの表示」「条件に合わないときの表示」を分けます。

今回のコードは、3つの部分に分かれています。

書式の3部分
[=0]"未";[=1]"済";"-"
1つ目:[=0]"未"
→ 値が 0 のときは「未」
2つ目:[=1]"済"
→ 値が 1 のときは「済」
3つ目:"-"
→ それ以外のときは「-」

 Copilotの回答に補足すると、「;」は本来、書式の各セクションを区切る記号です。半角の「;」を挟んで「正数;負数;ゼロ;文字列」の順に、最大4つのセクションで構成されます。数値部分に条件を指定する場合は、先頭の2つに条件を設定でき、3つ目がそれ以外の数値、4つ目が文字列の表示に使われます。

 4つのセクションをすべて自由な条件式として使えるわけではありません。そのため、「0」「1」「それ以外」といった条件になります。

 なお、空白セルではなく、文字列が入力されたセルなら、4つ目のセクションを利用して非表示にできます。

[=0]"未";[=1]"済";"-";""

条件付き書式の組み合わせも可能

 さらに見やすくするなら、条件付き書式を組み合わせてもいいでしょう。例えば「-」のセルはグレーにするといった制御もできます。

 ここで注意したいのは、セルに保存されている値です。画面には「-」と表示されていても、実際の値は「2」です。条件付き書式では「セルの値が2」かどうかを判定します。

条件付き書式を利用して、「セルの値が2」の場合に背景色を付けるといった処理も可能です

 ユーザー定義は昔からある機能ですが、Copilotの登場によって、難しい書式コードを自力で組み立てる必要はなくなりました。「こんな表示にできないかな」と思ったら、まずはCopilotに相談してみてください。作ってもらった書式の意味まで聞けば、次の応用にもつながります。