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表内の重複するデータを取り除きたい! COUNTIF関数でダブりを発見・UNIQUE関数でクリーンな表を作る方法

重複データを見つける

 既存の表に追記する際、気をつけていても重複するデータを入力してしまうことがあります。検索や並べ替えで探し出すこともできますがデータの量が多ければ手間がかかります。関数を使って効率的に作業しましょう。重複データを見つけるだけならCOUNTIF関数、重複データを取り除いた別の表を作成したいならUNIQUE関数が便利です。

COUNTIF関数で重複データを見つける

 ここでは、氏名とメールアドレスのリストを例に解説します。同姓同名のケースも考えられるので、メールアドレスの重複があるかどうかをCOUNTIF関数でチェックしてみます。COUNTIF関数は、条件(IF)を満たすデータを特定のセル範囲から「数える(COUNT)」関数です。構文は、『COUNTIF(範囲, 条件)』となります。

 メールアドレスは、C列に入力してあるので「C:C」、条件はセルの値を参照するために「C2」と指定します。

E2に「=COUNTIF(C:C, C2)」と入力し、下方向に数式をコピーする
重複のないデータは「1」、重複のあるデータは「2」と表示される

 指定した条件は『「C2」と同じ値がC列(C:C)にある場合に数える』という意味です。結果として「1」以外が表示された場合は、C列に重複するデータがあるとわかります。データが2件重複していれば「2」、3件重複していれば「3」のように表示されます。重複データを手軽にチェックできるテクニックです。

条件付き書式とCOUNTIF関数を組み合わせて目立たせる

 今度は、条件付き書式とCOUNTIF関数を組み合わせて目立たせてみましょう。条件付き書式の条件としても、COUNTIF関数を使います。先ほどと異なる点は、COUNTIF関数の引数[範囲]と引数[条件]の両方にC列(C:C)を指定することです。重複データがある場合、条件式の結果は「1」より大きくなるため、式の最後に「>1」と入力します。

条件付き書式を適用するセル範囲を選択しておき、[表示形式]-[条件付き書式]を選択する
[セルの書式設定の条件]で、[カスタム数式]を選択し、「=COUNTIF(C:C,C:C)>1」と入力する
重複するデータのセルに色が付いた

UNIQUE関数で重複データを取り除いた別の表を作成する

 重複データを取り除いた別表を作りたいなら、UNIQUE関数を使います。ユニーク(単一)なデータに整える関数です。構文は『UNIQUE(範囲)』となります。指定したセル範囲で重複するデータが取り除かれた結果が表示されます。ここでは、氏名とメールアドレスの両方が重複するデータを取り除きます。

G1に「=UNIQUE(B:C)」と入力する
重複データが取り除かれた結果が表示された
下方向へドラッグしてみると、氏名とメールアドレスの両方が重複するデータが取り除かれている。氏名が一致、メールアドレスが不一致のデータは残っていることがわかる