インディーゲーム・週間ダイジェスト

インディーゲーム・週間ダイジェスト(1月第2週)

冬コミ作品の委託・ダウンロード販売、Web無償公開、パッチ公開などが相次ぐ ほか

 昨年末に開催されたコミックマーケット89(冬コミ)で頒布された新作の委託・ダウンロード販売、およびアップデートパッチの公開などが行われている。また、製品内容に関する告知もいくつか行われているのでご確認いただきたい。

 頒布作品のWebでの無償公開も行われている。早稲田大学のデジタルコンテンツ制作サークルMIS.Wは、冬コミで頒布した作品集に収録の「Phototaxis」を無償公開した。暗がりに閉ざされたステージを進んでいくパズルアクションゲームで、暗がりの中に居ると暗順応で徐々に周囲が見えるようになるが、同時に恐怖で画面が歪んでいく。歪みきるとゲームオーバーなので、その前に明るい場所へ到達して休みながら進んでいくという内容。画面の歪みに連動してBGMが歪んでいくのもユニークだ。

「Phototaxis」

 またMinistry of The Occultは、今回の冬コミより無償頒布となった戦国ミニADV「いつくしま日記」をWebでも公開。開発中の戦国ADV「さこそ仇なる色に咲くとも」の数年前、同作の主人公である厳島神社の巫女・白蓮がお遣いをしつつ帰郷する道中を描いた番外編となっている。選択肢によりシナリオが分岐するマルチエンディングで、1周は20分程度と短め。さまざまな分岐を楽しめる作品だ。「さこそ仇なる色に咲くとも」の体験版も同梱されている。

「いつくしま日記」

 そのほか冬コミと時を同じくして、ノベルスフィアではサスペンスADV「ホワイトノイズ」が配信された。イヌビトより2010年にフリー版、2011年に完全版が頒布された作品。快楽殺人者“上村多加子”とその被害者で復讐を誓った“榊原瑞希”の相対を描くマルチヒロイン、マルチシナリオの作品となっている。

 ノベルスフィア版ではWeb上で複数の質問に答えることで“犯罪タイプ診断”(※あくまで作品ストーリーにもとづく演出)を行い、その結果を引き継いでプレイすることで、診断結果に応じた展開に変化するというユニークな仕組みが追加されている。診断を行わず普通に選択肢を選んでプレイすることも可能。

「ホワイトノイズ」
“犯罪タイプ診断”の結果を引き継いでプレイすると、選択肢が自動で決め打ちとなり、診断結果にもとづいたルートへと分岐する

トピックス

告知

無償公開

体験版公開

「デッドエンド リインカーネーション」テスト版

アップデート

スマートフォン・コンシューマ機

(中村 友次郎)