知っ得!旬のネットサービス

大雨で堤防が決壊した場合の浸水想定エリアを検索できる「浸水ナビ」

大雨で堤防が決壊した場合の浸水想定エリアを検索できる「浸水ナビ」

堤防決壊からの時間経過と浸水深の変化を表したグラフやアニメも表示可能

 本連載では、最近新しくリリースされたか、またはネットで話題になった“旬の”ネットサービスを週替わりで紹介する。

「浸水ナビ」

 「浸水ナビ(正式名称:地点別浸水シミュレーション検索システム)」は、全国の洪水予報河川または水位周知河川において、堤防が決壊した場合に浸水が想定されるエリアやその深さについて、Webブラウザー上でシミュレーションを見られるサービス。30~200年に一回程度起こる大雨を想定しており、どの河川のどこの地点が決壊すると自宅が浸水するのかを知ることができる。

 調べたい地点は地図上で選択するか、もしくは地名や住所、緯度・経度で指定する。指定した地点に情報が登録されていれば、堤防の決壊が予想される地点(破堤点)がリストで表示されるので、チェックを入れれば決壊時の最大浸水領域が地図上に赤色で表示される。浸水のランクは4段階で色分け表示できるほか、時間経過と浸水深の変化を表した浸水シミュレーショングラフや浸水アニメーションを表示する機能も備える。国土交通省が提供するサービスで信頼性は高いが、対応する河川はいまのところ全国の一部に限られており、今後順次拡大していくとされている。

ソフトウェア情報

「浸水ナビ」
【提供元】
国土交通省
【利用料】
無料

(山口 真弘)