絶対便利! 新定番の無料ツール
動画のトリミングを手軽に行いたい!操作も処理も一瞬で完了する「LosslessCut」 ~動画編集の第一歩に最適
2019年12月11日 06:45
高性能なデジタル一眼カメラが幅広いユーザーに利用され、日常的に高画質な動画が撮影できるようになった昨今。一方で、撮影した動画をそのままにして、編集まで手が行き届かない人は多いのではないでしょうか。
そもそも動画編集ソフトの大半は複雑なUIを備えており、動作も軽くはありません。また、編集と一言で言っても、不要なシーンをカットして複数の動画をつなぎ合わせたり、BGMやテロップを入れたりと幅広く、煩雑な操作を求められがち。さらに、パソコン側もそれなりに高いスペックを要求されるのが現状です。
こうした動画編集の面倒な部分をばっさりと切り落とし、動画のトリミング(不要な部分をカットする処理のこと)のみに特化したソフトが「LosslessCut」です。
わずか3クリックで動画をトリミング
「LosslessCut」の操作画面は、一般的な動画プレイヤーのようにシンプルにまとめられており、トリミングの手順もいたってかんたんです。動画ファイルを読み込み、シークバーで再生位置を調整したら、再生ボタンの下にある[<]と[>]をクリック。これでトリミングの範囲が設定されます。最後に[✄]アイコンをクリックすれば、トリミングが完了します。トリミングしたファイルは、編集中の動画ファイルと同じフォルダーに保存されます。
再エンコードを伴わないロスレス方式で編集するため、書き出し処理が一瞬で終わるだけでなく、画質や音質の劣化が防ぐことができるのもメリットです。これなら4K動画でも、安心して動画を編集できますね。
動画のワンシーンを画像ファイルとして出力する
動画ファイルから好きなシーンを画像ファイルとして出力することも可能です。出力したいシーンまでスライダーを移動し、あとは画面右下のカメラアイコンをクリックするだけ。動画のときと同様、一瞬で画像ファイルが出力されます。
最近ではスマートフォンでも4K動画が撮れる時代。動画は撮ったけど写真は撮り忘れた……なんてときは、この機能で写真を作ってみるのも1つの手です。
まとめ
できることは“動画のトリミング”だけ、という割り切り故にシンプルな操作性・UIと軽快な動作を実現した「LosslessCut」。不要なシーンをカットして、本当に見せたいところを残す――それだけでも動画が見やすくなります。同時に、2K、4Kなどの高解像度な動画ファイルは、数分で1GBを超えることも珍しくありません。「LosslessCut」で不要な部分をカットすれば、こうした動画ファイルも、容量を抑えて効率よく管理できます。
また、本格的な編集を始める前の素材作りにも最適。「LosslessCut」で動画の必要なところだけをトリミングしてから、「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」といった動画編集ソフトに取り込めば、スムーズに編集作業に取り組めます。ロスレス編集なので、画質の劣化も心配ありません。
ダウンロード後、インストール不要ですぐに作業が始められる「LosslessCut」。デジタル一眼カメラでよく使われるMP4、MOVのほか、WebM、MKVなどの動画ファイルにも対応。また、OGG、WAV、MP3、AACなどの音声ファイルもトリミングできます。
動画編集の第一歩は、このツールから挑戦してはいかがでしょう。