高橋忍のにゃんともWindows

なんで標準機能を使うのか?

 これまで3回にわたって標準アプリや機能を紹介してきました。では質問がある方!足上げて!

 「アプリ使えば良くない?」。ですね。実際Windowsには20年以上の歴史があり、無数のアプリが世の中に出ています。驚異的なのはそのアプリの互換性。20年以上前のWindows 95の頃に動いていたアプリが未だに動いたりします。その互換性こそが強みでもあり、アキレス腱でもあるのですが。

便利機能や優秀なアプリは無数にあるけど

 なので、今Windows 10に搭載されている機能の多くは、様々なアプリを導入することで実現することができるでしょう。ではなぜWindows 10の標準機能にフォーカスするのかというといくつかの理由があります。

  1. OSの機能だから実現できる
  2. そういったアプリを探すのが困難
  3. アプリの維持が難しくなっていく

 Windows スナップや、Windows クリップボード。どのアプリからでもショートカット一つで起動でき、どのアプリでも操作することができるのは標準機能ならではです。

 こういった機能はアプリで実現するのは難しかったりしますし、この手の機能を実現するアプリは、ときにOSがアップデートしたときに突然使えなくなることがよくあります。作者が対応してくれればよいのですが、もう開発はやめているケースも多々あります。

 自分がよく使うアプリや機能、 標準機能で置き換えられるものはできる限り活用していったほうがいい でしょう。

標準機能はどのPCでも使える

 職場や、家族のPCで作業支援やお手伝いを頼まれることはよくあります。資料のドラフト作ってみましたがこんな感じでどうですか?とか。このときに使っている写真がちょっと暗かったりして、「ああ、自分のPCならPhotoshop入ってるから簡単に直せるのに」と思ってしまったりすることはありませんか?フォトアプリを使えれば大概の修正は事足ります。

 ちょっと他のPCを使ってお手伝いというときも、仮想デスクトップを起動すれば、相手のデスクトップの状態を変えずに作業することができます。Windows スナップを使えばどの環境でも効率よく作業することができます。

 会社のPCでも自分のPCでも、自分のスマフォと連携して、付箋アプリを使ってメモをやり取りすることができます。何かをインストールする必要もありません。会社のPCって勝手にアプリインストールするのダメってケースもありますし。

もちろんアプリは使います

 もちろん標準機能でカバーできないものはすべてアプリで実現できます。それがPCですから。しかしこれからアプリを導入するなら、 自動更新が提供されているアプリを選びましょう 。そういう意味では“Microsoft Store”からダウンロードできるものがベストですね。アプリを探すのも簡単ですし、自動的に最新版に更新されますから。

 ちょっと詳しい人だと、“Microsoft Store”にはUWPアプリしかないから使わない、という方もいるかも知れませんが、今は多くWin32ベースのアプリもストアに公開されています。アプリはそのままでUWPラッピングすることでストアに公開することができるようになっています。「iTnunes」も今はストアからダウンロードですからね。

 Windowsのアプリを開発される方は、ぜひストアへの公開を検討してみてください。今は様々なインストーラーもUWPパッケージングに対応しています。

にゃんとも:そこに箱があるから

 Windowsやアプリが進化してきたように、猫も進化してきました。最近は“猫は液体である”という説も出てきています。新しい多種多様なAmazonのダンボールにも対応できるよう、猫も日々進化を遂げています。

にゃんずのように、我々も新しいOS似合わせて進化していかないといけませんね。

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