高橋忍のにゃんともWindows

オンライン会議でパワポのプレゼン、PCが1台だけでもできる? モニターが1台しかなくてもダミープラグで解決!

 すっかり、オンライン会議が一般的になってきました。私もそれほど多い方では有りませんが、多いときは1日4、5回のミーティングがあったりします。大抵は参加者の1人ですが、時には自分で主催するものもあります。

 この時実は問題があるんです。

オンライン会議で「PowerPoint」のプレゼンをしたいんだけど

 自分が主催する会議では、「PowerPoint」を使って「Microsoft Teams」や「Zoom」の画面共有機能を使ってミーティングを進めます。実はこのときに問題が発生しています。

 というのも、「PowerPoint」のスライドショーはフルスクリーンで表示されてしまうため、「Zoom」の操作などができなくなってしまいます。同時にチャットをすることもできません。メモも取れません。アプリデモの準備をすることもできなくなってしまいます。また、「PowerPoint」には発表者モードという便利な機能がありますが、これも1画面では利用することができません。

解決方法1:マルチモニターを使う

 一番シンプルな解決方法はマルチモニター環境にする事です。外部モニターを使うことで「PowerPoint」の発表者ツールはメインモニターに、外部モニターにはスライド画面を表示できます。

 ただ、「PowerPoint」でプレゼンを開始すると、サブモニターにはスライドが、メインモニターには発表者ツールが全画面で表示されてしまいます。しかし、発表者ツールはウィンドウ表示ができるので、ウィンドウ右上の[□]ボタンを押してウィンドウ表示にして画面を小さくしましょう。

 こんな感じで、マルチモニターは一番簡単な解決方法ですが、このために外部モニターを用意するというのもなかなか難しい場合が多いでしょう。

解決2:HDMIダミープラグ

 発表者ツールを使うには2つ目のモニターがあることが必要です。そしてモニターは Windows 10で認識されていれば、はどのようなものでも構いません。たとえモニターが存在していなくてもWindows 10でモニターが認識されていればOKです。

 接続されているのに実態がないモニター? 実はそんな状況を実現するデバイスがあります。それが各種画面出力ポート用のダミープラグというものです。一見コンパクトなUSBメモリのように見えるダミープラグは画面出力用のポート(HDMI/DisplayPort/VGA/USB Type-C等)ごとに作られたものが販売されています。値段も安いものなら1,000円未満とお手頃です。

 HDMIやVGA端子にこのダミープラグを刺すと、Windows10が外部モニターがあると認識します。設定でみてもきちんと認識していることがわかります。

 右側は存在しないディスプレイです。例えばダミープラグが4Kに対応していれば、最大で4,096×2,160ピクセルのサイズまで設定することができます。もちろん見ることはできませんが、Windows 10は、そこにモニターがあるものとしてちゃんと描画処理は行っています。スクリーンショットを撮ればこの通りちゃんと保存することができます。

ダミープラグをオンライン会議で使う方法

 さて、これでモニターがなくとも「PowerPoint」の発表者モードを使うことができるようになりました。ただ、これを「Zoom」で使うときはちょっとだけ気をつけないといけません。まずは、「Zoom」での使い方を確認してみます。

  1. 「PowerPoint」でスライドショーを開始
  2. 発表者ツールをウィンドウ表示する
  3. 「Zoom」で[画面の共有]を選択
  4. ウィンドウの中から“PowerPoint スライドショー”を選択する

 これでスライドショーを画面共有できました。

 ここでのポイントは“画面2”(=ダミー画面全体)と(ダミー画面に表示されている)“PowerPointスライドショー”のどちらを共有するかです。共有される内容としては同じですが、「Zoom」で共有を終わらせるときに挙動がかわります。

「Zoom」でプレゼン画面の共有を終了させる方法

 というのも、「Zoom」で画面共有をするとその画面の上にコントロールバーが表示され、このコントロールバーを使って画面共有を終了させます。そしてダミープラグの画面を共有すると、このコントロールバーが“画面2”に表示されてしまいます。こうなるとコントロールパネルを使って、画面共有を終了させることができなくなってしまいます。

 ではどうするのか?というと発表者ツールにある[スライドショーの終了]を押せばOKです。スライドショーが終われば、共有対象がなくなるため、画面共有が終わります。

 これが、“画面2”ではなくて、“PowerPointスライドショー”を共有する理由です。もし“画面2”を共有してしまうと、スライドショーを終わらせても共有を止めることができなくなってしまい、「Zoom」のコントロールができなくなってしまいます。

 では、もし誤って“画面2”を共有してしまった場合はどうしたらよいか?というと簡単です。ダミープラグを抜いてしまえばいいのです。これで画面共有が終了されます。尚、「Microsoft Teams」の場合は、画面のコントロールはメインウインドウ上で行うことができますので、このあたりは気を使わなくても大丈夫です。

にゃんとも

 在宅時間が増えたので、少しずつ家の片付けをしています。あちこちの収納を触ることが増えますが、そのすきを突いて隙間に飛び込むのがにゃんこたち。先日も気が付かずに数時間閉じ込めてしまいました。ノルウェージャンはほとんど泣かないので気が付かなくて困ります。

 こんなときのために、にゃんこの位置情報を掴むセンサーとアプリがほしい今日このごろです。