どれ使う?プログラミング教育ツール
子供向けプログラミングアプリ「mBlock」で組み立てロボット教材“mBot”をプログラムしよう【前編】
2019年11月21日 11:30
2020年度からついに小学校でプログラミング教育が実施されます。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。
子ども向けプログラミング教材の中にはアプリの画面内で作品を作るものだけでなく、実際に動くロボット作ってそのロボットの動きをコントロールするためにプログラミングをするというタイプのものもあります。ロボット自体は比較的高額ですが、アプリ自体は無料で利用できるものばかりです。今回はMakeblock社のロボット教材にプログラミングできる「mBlock」というプログラミングアプリを同社の“mBot”というロボット教材と共にご紹介します。“mBot”はAmazonで13,102円で販売されています。
ビジュアルプログラミングアプリ「mBlock」
「mBlock」は、Makeblock社がScratch互換で独自に機能を拡張して作った子ども向けのプログラミングアプリです。Scratch同様に、指示のためのブロックを組み合わせてプログラミングする方式で、パーツ類の呼び方なども似ています。「mBlock」にはダウンロード型のアプリもありますが、ここではWebブラウザーで使えるウェブ版を使います。
プログラム作成画面になったら、左下のタブで[スプライト]を選び、パンダのキャラクターを選択してプログラムを作ってみましょう。例えば、“スペースキーを押したら”、“10歩動かす”という2つのブロックをつなぐだけでパンダを動かすプログラムになります。
こんな風に、アプリ内の画面で動かせる作品を作ることができます。アプリだけで作品作りをしても構いません。
ロボット教材“mBot”にプログラミングする~準備編
次はプログラミングロボット教材である“mBot”にプログラムをしてみましょう。“mBot”はパーツ類を組み立てて作るロボットです。“mBot”自体は基本形の通りに組み立てて使いますが、拡張パーツも販売されているので機能を追加することもできます。基本の“mBot”には、超音波、光、ライントレース用などのセンサー類や、ブザー、LEDなどが全てセットになっていて、モーターで車輪も動かせます。
今回は、プログラムをするパソコンと“mBot”本体はUSBケーブル(“mBot”側はTypeB)でつなぎます。ウェブ版の「mBlock」を使う場合、最初に「mLink」というドライバーのインストールが必要です。
「mLink」をインストールしたら、起動しておきます。これがUSB接続のための下準備です。「mLink」の起動後、USBケーブルで“mBot”本体とパソコンをつなぎます。
次に、改めてプログラム作成画面を確認します。“mBot”を「mBlock」で扱えるようにするために、アプリ側で設定と機器の認識をします。下の図を参考にしてください。
これで、“mBot”へプログラムを転送して動かす準備ができました。次回は実際にプログラムして“mBot”を動かすまでを解説します。お楽しみに。