どれ使う?プログラミング教育ツール
「mBlock」で手軽にAI技術を使ったプログラムを作る ~顔からあなたの年齢を判定します!
2019年12月19日 10:30
2020年度からついに小学校でプログラミング教育が実施されます。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。
子ども向けプログラミングツールは、操作やプログラミング方法こそ簡単ですが、作れる機能の中には、「こんなこともできるの?」と驚くようなものもあります。前回はIoT機能を使ったプログラムに挑戦しましたが、今回はAIです。顔を撮影して年齢認識をさせてみましょう。すでに、パソコンやスマートフォンの起動などで顔認識は広く使われるようになり珍しいことではなくなっていますが、実際に年齢認識をやってみるとゲームのような感覚で楽しめます。使用するのは、引き続きMakeblock社の無料子供向けプログラミングアプリ「mBlock」です。本記事では前編として「mBlock」だけでAI機能を楽しみますが、次回はプログラミング学習用ロボット“Codey Rocky”に判定結果を表示させます。
まずはアプリケーション内で年齢認識に挑戦
「mBlock」では手軽にAI機能を利用して表情や年齢を判定することができるので、早速試してみましょう。今回の解説では前回に引き続き「mBlock」のWindows版を利用します。
新しいプログラムの作成画面を開いたら、AI機能を使うためにまず、mBlockのアカウントを取得してログインしてください。次に、上部のメニューから[チュートリアル]-[サンプルプログラム]に進みます。
サンプルプログラムの選択画面が表示されるので、[AI]-[Age Analyzer]を選びます。
以下の図の通り、サンプルプログラムが開きます。この[Age Analyzer]というサンプルプログラムは、タコのキャラクターをクリックすると年齢認識が実行され、判定結果がタコのセリフとして表示される、というものです。なお、サンプルプログラムを開いたことにより、[スプライト]の編集画面になり、ブロックの一覧には拡張機能として[AIブロック]が追加されています。
このサンプルプログラムのまま、すぐに実行できますので、カメラのついている端末でタコをクリックしてみましょう。
タコをクリックすると、1秒後にカメラ機能が起動して顔認識が始まりすぐに結果が表示されます。画面中の顔と認識結果はモザイクで伏せましたが、筆者の場合、実年齢にかなり近い結果が出ました。どうにか、ものすごく若い結果にならないものかといろいろと試しましたがなかなか難しかったです。みなさんも、表情をさまざまに変えてAIに挑んでみてください。ものすごく若く認識された方は周りの人に自慢しましょう。もちろん、お子さんと一緒に楽しみながら試すのにもぴったりで、AIの技術を知るとてもよい機会になります。
ここまでは、サンプルプログラムを実行しただけですが、スプライトをタコではなく別のキャラクターにしたり、アニメーションや音などの演出を加えたりしてプログラムをアレンンジしても良いですね。また、AIブロックには年齢認識だけでなく表情認識のブロックも用意されているのでぜひ試してみてください。
今回は、アプリ内で完結するプログラムでしたが、次回は、この判定結果を、プログラミング学習用ロボット“Codey Rocky”に表示してみましょう。