【第440回】
テレポートパズルゲーム「テレポー塔プラス」
厳しい条件だからこそ燃え上がるクリアへの情熱!
(11/01/28)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、2つの塔をテレポートで移動しながらクリアを目指すアクションパズルゲーム「テレポー塔プラス」を紹介しよう。
テレポートを駆使して光石を入手しよう
「テレポー塔プラス」は、主人公を操作し、ジャンプとテレポートを駆使して“光石”の入手を目指すステージクリア型のアクションパズルゲーム。ステージはブロックで足場を作ったシンプルなデザインで、各ステージとも1画面で完結とあっさりとした画面構成だが、ステージは中央で区切られた左右2つの塔に分かれておりおり、その2つの間をテレポートで行き来しないと光石を入手できない仕組みとなっているのが最大の特徴だ。全100ステージとボリュームもたっぷり用意されている。
テレポートをすると反対の塔の同じ位置に移動できるが、2つの塔は足場などの構成がそれぞれ異なっており、この特性を利用して、移動可能な場所を探しながら2つの塔を行き来する。どこでテレポートをすれば光石に辿り着けるのか悩むのが一番の面白さ。高い足場から落下しながらテレポートしないとクリアできないなど、アクション性が高いステージがあるのも楽しいところだ。
ルールはシンプルで、画面内に1つだけある光石を入手すればステージクリア。また、トゲが出ているブロックに触れるとミスとなり、そのステージからやり直しとなる。ゲームオーバーはなく、何度でもチャレンジが可能だ。ただし、10ステージごとにクリアタイムとミスの数がカウントされるため、よりミスを少なく、スピーディにクリアしようという意欲をかき立たせてくれる。
操作方法は、カーソルキーの左右で移動、[Z]キーでジャンプ、[X]キーでテレポートとシンプルだ。なお、移動先に障害物がある場合はテレポートできないので、テレポートできる場所やタイミングを考えることも重要となっている。反対側の塔ではテレポート先に薄く主人公が表示されるので参考にしよう。
ちなみに[S]キーを押せば自動的に次のステージに進めるため、何もしないでも最後のステージに到達は可能だが、[S]キーを押すとミス数が10、タイムが100もアップしてしまう。特定のステージを練習したいときの機能と考えておくのがいいだろう。
頭脳と絶妙な操作が求められる仕掛けがいっぱい
アクションに使うのは2つのキーだけとシンプルながら、用意されたテクニックやステージ内の仕掛けによって頭脳と絶妙な操作が求められるのが本作のポイントだ。基本となるテクニックは、足場を掴むこと。これは、ジャンプでは届かない足場でも、頭の高さまで届けば足場のスミを自動的に掴んで上に登れるというもの。多くのステージで使うことになる。ただし、角にへこみのある足場は掴めないので注意したい。このほか、四角い小さな取っ手がある壁も掴むことが可能だ。
また、背景が青と黄色になっている場所でテレポートボタンを押した場合、もうひとつの塔への移動ではなく、同じ塔内で同色の背景となっている場所にワープする。そのため、ステージによっては同じ塔内でテレポートした上で、落下しながらもうひとつの塔にテレポートすることで足場を確保、さらに移動先の塔内でもテレポートが必要など、高度な移動操作が求められることも。移動が激しいステージではボタンの押し間違えが多くなるため、事前に頭の中で押す順序を考えていくのがベターだ。その作業こそが、このゲームの楽しさといえる。
このほか、ステージが進むとジャンプ台が登場し、触れながらジャンプボタンを押すと、より高く跳ね上がれる。高い場所に移動するのに利用するギミックだが、ジャンプ台に触れると落下のスピードがゆるやかになるという特性もあり、その特性を利用しないとクリアできないステージも存在する。
光石を取るための道筋さえ見えれば数秒でクリアできるステージが多く、とくに前半のステージはテンポよく進めるのが楽しい。全100ステージもあるためじっくり遊べる上に、タイムやミスが記録されるため、より効率よくクリアできないかと何度も挑みたくなる。さらにステージエディターも付属しており、足場などをマウスで配置していくだけで簡単にオリジナルのステージを作成可能。ステージはファイルとして保存できるので、自分でステージを作って友人などにプレイしてもらう、といった楽しみ方もできる。手軽にプレイできる上に奥深さもあるため、ゲームをあまりプレイしない人からコアなゲーマーまで幅広く楽しめる1本だ。
- 【著作権者】
- 架歩 氏
- 【対応OS】
- Windows 7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.12(11/01/27)