カラオケの練習やテープ起こしなどで活躍する音楽プレイヤー「聞々ハヤえもん」

「聞々ハヤえもん」

　『人気ソフトはここがすごい！』では、窓の杜ライブラリの収録ソフトから、窓の杜スタッフが定番ソフトをピックアップ。活用ポイントを踏まえつつ紹介します。

　音楽プレイヤーは音楽鑑賞だけでなく、会議・取材時で録音した音声ファイルを聞いてテープ起こしをする、楽曲を聞いてカラオケ・楽器演奏の練習に役立てる、といった目的でも使われます。そういったシーンでは、音声ファイルの再生速度や音程などを調整しやすいソフトがあると便利。そこで今回はちょっと変わった音楽プレイヤー「聞々ハヤえもん」を紹介します。

再生する音声ファイルは“ファイル”メニューから選択するか、直接ソフト上にドラッグ＆ドロップして追加できる

　「聞々ハヤえもん」はMP3のほか、WAVE/WMA/Ogg Vorbis/AIFFに対応した音楽プレイヤーです。音声ファイルの再生速度と周波数、音程を個別に変更できる機能を備え、いずれかを変更しても、それ以外の要素に影響を及ぼしにくいという特徴があります。音程を変えずに再生スピードを落とせば人の話を聞きながらタイプしやすくなり、自分の声域に合わせて音程を調整すればカラオケの練習にも使えるでしょう。

各項目のスライダーを動かして再生速度や周波数、音程を変更する

　ほかにも、指定した範囲だけを繰り返し再生したり、ボーカル音を小さくして演奏を聞きやすくするといった役立つ機能も搭載しています。そうして設定を変更した状態の音声は、WAVE形式で保存可能。何度も使う機会があるなら、保存しておいた方が良いでしょう。

　調整できる周波数は最大31バンドと細かく、リバーブやイコライザーのプリセットも数多く備えているので、音楽鑑賞用として使ってみるのもアリでしょう。

“A”“B”のボタンとスライダーを使ってリピート再生する位置を決められる

ボーカル音を小さくする“ボーカルキャンセル”などユニークな機能は、“エフェクト”メニューから利用できる

“表示”メニューの“グラフィックイコライザ”内から調整したいバンドにチェックを入れ、バンド一覧上部の“表示”にチェックを入れるとスライダーが表示される

周波数を調整するスライダーを表示したメイン画面