マルわかり!Windows 10 Mobileガイド
第59回ついに日本上陸した「Spotify」をWindows 10 Mobileでも楽しみたい!
非UWPアプリながらも楽曲を聴取できる
2016年10月18日 06:00
Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsのほか、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。
一部機能は未実装だが、核となるサービスはWindows 10 Mobileでも利用可能
2016年9月に日本上陸し、世界に1億人を超えるユーザーを抱える音楽ストリーミング配信サービス「Spotify」。招待コードが必要ながらも、既に4,000万曲を超える楽曲を楽しんでいる方も少なくないだろう。「Spotify」は8年前となる2008年からサービスを開始していることから、Web APIや各OS用SDKが充実しており、Windows 10 Mobileにも対応する公式クライアントアプリが利用できる。
対応OSは“Windows Phone 8以降”と、ネイティブなUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリではないが、アプリ不足のWindows 10 Mobileユーザーとしては嬉しい状況だ。そこで今回はiOS版とWindows 10 Mobile対応版を比較してみる。なお、「Spotify」は無料ユーザーとして使用し、iOS版「Spotify」はv6.5.0.1665、Windows 10 Mobile対応版「Spotify」はv5.2.4.0であることを最初にお断りしておく。
下図はiOS版およびWindows 10 Mobile対応版「Spotify」を起動した状態。iOS版は[Home]画面が表示されるものの、Windows 10 Mobile対応版は類似する画面が用意されず、いきなり[Browse]画面の内容が示される。
次は[Search]ボタンをタップして検索結果を確認してみよう。同じデータベースにアクセスしているため、表示内容に差はないはずだが、iOS版で“YMO”を検索してみたところ、意図する検索結果は示されなかった。アプリのバージョンによって異なるのか原因は不明だが、“YMO”ではなく“Yellow Magic Orchestra”で検索すれば、iOS版でも意図する検索結果が表示される。
[My Music]画面は自身のプレイリストなどが並ぶが機能差はないので割愛して、Windows 10 Mobile対応版のみ使用できる[ラジオ]画面に注目したい。今回調べたところ「Spotify」は、ランダムに楽曲を組み合わせたプレイリストを提供する同サービスを2012年から展開している。だが、代替するリコメンド機能がすでに存在し、その役割を終えつつあるようだ。そのため先行するiOS版やWindows版は同サービスに対応していないと思われる。
逆にWindows 10 Mobile対応版「Spotify」で物足りないのが、“Spotify Connect”が未サポートである点。有料ユーザー向けとして、無線LAN対応スピーカーやPCやスマートフォンなど他のデバイスに接続し、楽曲の再生やスキップなどの操作を行う機能だが、実は無償ユーザーでもスマートフォンからPCへの接続は可能だ。使ってみると面白い機能だが、Windows 10 Mobile対応版には接続設定が用意されていない。今後のバージョンアップはもちろん、UWP化に期待しつつ筆者はWindows 10 Mobile対応版「Spotify」を使い続けたい。
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