いまさら聞けないWindows 10のTips

第94回

HDDの故障などでシステムごと復元したい! イメージバックアップを取得する

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれないが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在する。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介する。

Windows 10のシステムディスクをイメージバックアップするには

 Windows 10には「ファイル履歴」という非常に優秀なバックアップ機能が搭載されていますが、この機能にはデータしかバックアップできないという欠点があります。

 PCのSSDやHDDが故障した場合、データが失われるのも大きな痛手ですが、インストールしたアプリや設定などの使い慣れた環境が失われしまうのも大きな損失です。

 そこで利用したいのがイメージバックアップです。SSD/HDDの内容をまるごとバックアップできるので、万が一、SSD/HDDを交換した場合でも、Windowsの設定(一部はMicrosoftアカウントの同期でも復元可能)やインストールしたアプリ、その設定などもまとめて復元できます。

 あらかじめバックアップ用のUSB HDDなどを用意しておく必要がありますが、コントロールパネルから簡単にバックアップを実行できます。

あらかじめバックアップ用のUSBハードディスクなどを接続した状態で、[コントロールパネル]の[システムとセキュリティ]で[バックアップと復元(Windows 7)]を選択。左側のメニューから[システム イメージの作成]をクリック
バックアップ先にUSB HDDを選択し、[次へ]をクリック
バックアップ設定を確認して、[バックアップの開始]をクリックするとバックアップが実行される

 ポイントは、リカバリ用のシステム修復ディスクを作成しておくことです。バックアップしたデータを復元したいときは、このDVD(または回復ドライブのUSB)を使ってPCを起動する必要があります。忘れずに作成しておきましょう。

システム修復ディスクの作成画面が表示されたら[はい]をクリック。リカバリ用のDVDを作成する
DVDドライブを搭載していないPCの場合は、コルタナなどで[回復ドライブ]で検索し、USBの回復ドライブを作成しておく