いまさら聞けないWindows 10のTips

第320回

#初歩からのリモートデスクトップ ~LAN編

LAN内のパソコンをリモートデスクトップで操作する

 Windows 10に搭載されているリモートデスクトップは、ネットワーク経由で他のパソコンを遠隔操作できる機能です。最近では、クラウドストレージサービスの充実によってパソコンのデータにどこからでもアクセスできるようになってきたため、遠隔地のパソコンのデスクトップを操作したいというニーズは少なくなりつつありますが、データだけでなく、アプリを操作できるのがメリットです。

 しかしながら、リモートデスクトップには利用するまでに、いくつかの設定が必要だったり、利用形態によってはネットワークの設定を変更する必要があるなど、ハードルが高いことがあります。

 まずは、接続したいパソコンが同一ネットワーク上にある場合の接続方法を見てみましょう。Windows 10を利用している場合、簡単に他のパソコンに接続することができます。

①エディション確認

 まずは、接続先(受け付ける側)のパソコンのWindows 10のエディションを確認しましょう。リモートデスクトップの接続を受け付けるには、Windows 10 Pro/Enterpriseが実行されている必要があります。

「設定」アプリの[システム]にある[バージョン情報]でWindows 10のエディションを確認

②リモートデスクトップを有効化

 続いて、リモートデスクトップの機能を有効化します。これで他のパソコンからの接続を受け付けられるようになります。標準で[PC をプライベート ネットワークで検出可能にし、リモート デバイスから自動接続できるようにする]にチェックが付いていますが、この設定が有効になっていると、LAN上のパソコンから簡単に接続できます。

「設定」アプリの[システム]にある[リモートデスクトップ]で、[リモート デスクトップを有効にする]を[オン]に設定

③ネットワークプロファイルを確認

 上記②の簡単な接続を使うには、ネットワークのプロファイルが[プライベート]に設定されている必要があります。現在のネットワークの設定を確認しておきましょう。

「設定」アプリの[ネットワーク]にある[イーサネット(有線の場合)]または[Wi-Fi(無線の場合)]で接続先を選択し、[ネットワーク プロファイル]が[プライベート]になっていることを確認

④接続

 準備はこれで完了です。早速、ネットワークに接続された他のパソコンから接続してみましょう。エクスプローラーを開き、[ネットワーク]からコンピューターの一覧を参照し、接続したいパソコン指定します。

エクスプローラーの[ネットワーク]で接続先のパソコンを右クリックし、[リモート デスクトップ接続を使用して接続する]を選択
接続するアカウントを指定する。標準では、現在パソコンにサインインしているアカウントが表示されるので、[その他]をクリックしてから[別のアカウントを使用する]を選択し、接続先のパソコンで使っているアカウントを指定する
[接続]ボタンをクリックすると、リモートデスクトップで接続される。