いまさら聞けないWindows 10のTips
第321回#初歩からのリモートデスクトップ ~外出先から自宅のパソコンへ接続(IPv4)編
2018年11月28日 06:45
IPv4アドレスが割り当てられた自宅のパソコンを外出先から操作する
Windows 10に搭載されているリモートデスクトップを使って、外出先から自宅のパソコンに接続してみましょう。
外出先からの接続の場合、自宅に設置されているルーターの設定がとても大切です。通常はセキュリティを確保するために、外部からの通信のほとんどが遮断されるようになっているため、リモートデスクトップの通信を許可させる必要があります。
IPv6とIPv4で設定方法が異なるため、今回はIPv4での設定を見てみましょう。
なお、IPv4でも、“v6プラス”や“transix”といったサービスを利用している場合は注意が必要です。“v6プラス”の場合はレジストリでリモートデスクトップが利用するポートを変更することで対応することも不可能ではありませんが、“transix”の場合はNAT(アドレス変換)の機能が事業者側で実施されるため、対応できません。
“v6プラス”や“transix”の環境では、残念ながらリモートデスクトップをあきらめるか、接続元でIPv6が使える場合は、IPv6での接続を検討しましょう。
①エディションの確認
まずは、接続先(受け付ける側)のパソコンのWindows 10のエディションを確認しましょう。リモートデスクトップの接続を受け付けるには、Windows 10 Pro/Enterpriseが実行されている必要があります。
③ファイアウォールの確認
Windowsのファイアウォールによってリモートデスクトップ接続が拒否されていると接続できません。通常は、リモートデスクトップを有効にした段階で、自動的に[受信の規則]が追加されますが、念のため確認しておくと安心です。
④パソコンのIPアドレスを確認
ルーターでポートマッピングの設定をするために、転送先として指定するパソコンのIPアドレスを確認します。実際に運用する場合は固定でIPアドレスを割り当てておくことを推奨します。
⑥WAN側のアドレスを確認
接続先として指定するWAN側のグローバルIPアドレスを確認します。ルーターの接続状態画面などから、WAN側IPアドレスを確認しておきましょう。
なお、DynamicDNSを使えば、IPアドレスではなく、ホスト名で接続できるうえ、WAN側のIPアドレスが変更されても(再接続で値が変わる)対応できる。ルーターにDynamicDNSサービスが搭載されている場合はそれを利用し、そうでない場合は“No-IP”などの外部サービスの利用を検討しよう。