Windowsにまず入れる定番無料アプリ -2018年版-

複数画像を一括縮小できる「Ralpha Image Resizer」 ~劣化を防ぐための細やかな設定が可能

JPEG/PNG/BMP画像に対応。Exif情報を保持したままリサイズすることも

「Ralpha Image Resizer」

 Windows 10の提供が開始されてもう3年目。新調したWindows 10搭載のパソコンにも慣れている方も多いだろう。Windows 10の標準機能は豊富で、さまざまな新機能もアップデートで追加される。しかし、Windows 10をもっと快適に使えるフリーソフトも数多く公開されている。パソコンの普段使いに少し不便を感じている方も、もっと自分仕様にカスタマイズしたい方も、フリーソフトの導入を検討してみてはいかがだろうか。本連載では「Windows 10」で“使える”フリーソフトを厳選。機能だけでなくあわせて紹介する利用シーンも参考にして欲しい。

高品位かつ高速で画像をリサイズできる「Ralpha Image Resizer」

 例えば、複数の画像ファイルを共有したい時や、WordやPowerPointのドキュメントに貼り込みたい時など、画像ファイルをリサイズしたいことがあるだろう。数枚ならともかく、画像ファイルが大量にある場合、Windows 10標準のソフトでリサイズするのも限界がある。そんな時は「Ralpha Image Resizer」がおすすめだ。ドラッグ&ドロップの手軽な操作で、複数の画像ファイルを高品位に拡大・縮小できるのが特徴だ。入力フォーマットはJPEG/TIFF/PNG/BMP/GIF/ICO/JPEG XR、出力フォーマットはJPEG/PNG/BMPに対応する。

簡単な操作で一括処理できる

 画像ファイルを画面にドラッグ&ドロップして、サイズを指定するだけで簡単にリサイズできる。複数の画像ファイルをドラッグした場合は、一覧表示されて処理も一括で行える。リサイズの基準は、比率(%)や幅・高さ、長辺・短辺などからプルダウンメニューで指定する。リサイズとともに、JPEG/PNG/BMP形式へ変換も可能。Exif情報の保持などのメタデータの設定もできる。

変換後のファイル形式は、JPEG/PNG/BMPから選択できる。Exif情報の保持などのメタデータの設定も可能だ
比率(%)や幅など、リサイズの基準はプルダウンメニューから選択する

画質を保ちつつ高速にリサイズ

 出力先のフォルダーとファイル名は画面上部の[ファイル名生成規則]欄で指定する。標準では、変換する画像ファイルと同一ディレクトリーに[resize]フォルダーを作成し、同一ファイル名で保存する設定になっているが、別フォルダーを指定したり、「-s」のような文字列をファイル名に追加したりすることも可能だ。画像の劣化を防ぐための細やかな設定のほか、平均画素法やLanczosなど、リサイズ時のアルゴリズムを選択することもできる。

それぞれの形式ごとに、画質の劣化を防ぐための設定は忘れずに行おう。リサイズ時のアルゴリズムを選択することも可能だ。設定項目については、本ソフトの作者のWebページに掲載されているヘルプが詳しい

ルーティン作業をショートカットメニューで高速化

 同一の処理を頻繁に行うなら、デスクトップに画像のドラッグ&ドロップでリサイズが行えるショートカットを作成する機能が非常に便利だ。指定したサイズやグレースケールなど、目的別のショートカットを使えば、設定の手間が省ける。ファイルを右クリックしたときの[Send to(送る)]メニューに登録することもでき、さらに省力化が望める。

ルーティン作業はショートカットを作成しておくと便利。「Send to(送る)」メニューへの登録もできる