Windowsにまず入れる定番無料アプリ -2018年版-
大量のファイルも高速でコピーできる「FastCopy」
デバイスの限界近いパフォーマンスで動作する
2018年3月2日 06:30
Windows 10の提供が開始されてもう3年目。新調したWindows 10搭載のパソコンにも慣れている方も多いだろう。Windows 10の標準機能は豊富で、さまざまな新機能もアップデートで追加される。しかし、Windows 10をもっと快適に使えるフリーソフトも数多く公開されている。パソコンの普段使いに少し不便を感じている方も、もっと自分仕様にカスタマイズしたい方も、フリーソフトの導入を検討してみてはいかがだろうか。本連載では「Windows 10」で“使える”フリーソフトを厳選。機能だけでなくあわせて紹介する利用シーンも参考にして欲しい。
幅広い環境で軽量・快適に動作する「FastCopy」
大量のファイルのコピーを仕掛けて席をはずしたら、上書き確認で止まっていてイライラしたことがある。ハードディスクを丸ごとバックアップやサーバーのミラーリングの際に、ファイルのコピー・移動の遅さに苦しんだことがある……。そんな方には、往年の名ソフト「FastCopy」をおすすめしたい。安定した動作ですばやくファイルをコピー・削除することができる。初回リリースから10年以上経ち、いい意味で枯れていて安心できる。
また、ファイルを可能な限り大きな単位でRead/Write するため、デバイスの限界に近いパフォーマンスを発揮。エクスプローラーの機能よりも高速に動作する。特に同一HDD間のコピーはかなり高速だ。OSのキャッシュメモリを使わず、他のソフトウェアを邪魔しないのも助かる。
コピー元とコピー先を指定するだけ
操作はいたって簡単。[Source]欄にコピー元、[DestDir]欄にコピー先のディレクトリーを指定するだけだ。[実行]ボタンをクリックすれば、すぐにファイルのコピーが開始される。Read/Writeのバッファサイズは[Buffer]欄で指定できるが、デフォルト値で問題ない。また、コピー先に同名のファイルが存在した場合の処理をあらかじめ指定可能。ファイルの上書きを禁止、ファイルの更新日時が新しい差分のみ、コピー先とコピー元のフォルダーを完全に同期させることができる。
カスタマイズで「FastCopy」をすばやく起動
ファイルやフォルダーの右クリックメニューから「FastCopy」をすばやく起動することも可能。右クリックメニューへ機能を追加するには、[シェル拡張設定]ダイアログで必要な機能にチェックを付ければよい。