統計データを見て楽しむ ～総務省の“統計ダッシュボード”を探検してみよう

“統計ダッシュボード”

　総務省が12日、“統計ダッシュボード”というWebサイトを公開しました。各府省などが作成している主要な統計データを集めてグラフなどに加工し、視覚的にわかりやすく提供しています。

　政府の統計をまとめたポータルサイトとしては“e-Stat”がすでに存在しますが、お世辞にもわかりやすいとは言えません。不慣れだと目的の統計データを探し出すのは難しいでしょう。

　それに比べると、“統計ダッシュボード”はデータがあらかじめグラフ化されていて親しみやすいですね。トップページを眺めているだけでも、ちょっと楽しいです。

　この“統計ダッシュボード”では、約5,000の統計データが“人口・世帯”“労働・賃金”など17の分野に整理して収録されています。ページの上部に設けられた“グラフで見る”というメニューをたどれば、堅苦しい統計調査の名前を知らなくても目的のデータへたどり着けそう。

　また、利用者の用途に応じて関連データを追加して比較したり、時系列でグラフをアニメーション再生したり、地図表示でデータを可視化して地域間比較を行ったりするといったインタラクティブな機能も搭載。お役所のサイトにしては珍しく（失礼！）、見ていて楽しいサイトになっています。プログラマー視点でいえば、REST形式のWeb APIが提供されているのも見逃せないポイントといえるでしょう。

約5,000の統計データを“人口・世帯”“労働・賃金”など17の分野に整理して収録

グラフの表示

利用者の用途に応じて関連データを追加

地図表示でデータを可視化。時系列でグラフをアニメーション再生

　ロゴのセンスをはじめ、ツッコミを入れたい部分はまだまだ少なくないですが、ムズかしい名前の「Excel」シートをダウンロードして、結合されたセルと取っ組み合ったりしなくても、気軽に統計情報に接することができるようになったのは大きな前進と言えるのではないでしょうか。これからの機能改善に期待したいですね。