やじうまの杜

Twitterの“User Streams API”が完全終了 ~それでもリアルタイム更新を楽しむ方法

「Tweeten」を使えばスタンドアローンアプリでリアルタイム更新を受け取れる

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

 “Twitter”のツイート垂れ流し更新機能“User Streams API”が、とうとう廃止されました。タイムラインのリアルタイム更新が利用できなくなるのはもちろん、プッシュ通知やイベントタイムライン(フォローされたり、“いいね”がつけられたりといったイベントをリアルタイムで一覧する機能。一部クライアントで実装)といった機能が影響を受けるようで、サードパーティ製“Twitter”クライアントの多くは機能の縮小を強いられます。なかには開発の終了を決断するものも見られました。

 今後も“User Streams API”のようにリアルタイムでタイムラインを取得したい場合はどうすればよいのでしょうか。

“Twitter”公式のWebクライアント「TweetDeck」

“Twitter”公式のWebクライアント「TweetDeck」

 デスクトップの場合、もっとも手軽なのは“Twitter”公式のWebクライアントである「TweetDeck」(tweetdeck.twitter.com)を利用することです。「TweetDeck」は数秒に1度という高頻度で“REST API”にアクセスしており、疑似的な“User Streams”を実現しています。“REST API”のアクセスに厳しい制限が課せられているサードパーティ製クライアントの開発者にとっては納得しがたい仕様ですが、“流れるタイムライン”を楽しみたいユーザーにとっては唯一といっていい選択肢です。

Chrome アプリ「TweetDeck by Twitter」

 「TweetDeck」はChrome アプリとしても配布されているので、「Google Chrome」ユーザーはこちらを入れるのもありでしょう(ただし、2015年8月を最後に更新されていないようです)。

 [ウィンドウとして開く]オプションを有効化しておくと、「Google Chrome」のタブではなく、独立したウィンドウで「TweetDeck」が利用できます。

[ウィンドウとして開く]オプション
「Google Chrome」のタブではなく、独立したウィンドウで「TweetDeck」が利用できる

 ちなみに、「TweetDeck」では

  • マルチアカウント:複数のアカウントを切り替え
  • マルチカラム:複数のタイムラインを並べて表示。レイアウトのカスタマイズも可能
  • アカウントのチーム運用:組織アカウントなどを複数人のアカウントで管理
  • スケジュールツイート:指定した時刻にツイート
  • キーボードショートカット

といった追加機能もサポートされています。パワーユーザーやマーケティング担当者はぜひお試しください。

「TweetDeck」をオシャレに強化した「Tweeten」

「TweetDeck」をオシャレに強化した「Tweeten」

 また、「Tweeten」も個人的におすすめです。

 「Tweeten」は「TweetDeck」の見栄えをカスタマイズした強化版です。中身は「TweetDeck」なので、使い方はほぼ同じ。チーム運用やスケジュールツイートなどの機能も使えます。

 また、スタンドアロンで動作する点も魅力。Webブラウザーで「TweetDeck」を使うと他のタブと混ざって使いにくくなったり(タブのピン留め機能などで回避可能)、Webブラウザーがクラッシュすると一緒に閉じてしまいますが、独立したウィンドウで動作する「Tweeten」ならその心配はありません(「Google Chrome」拡張機能としても提供されています)。

 そのほかにも「TweetDeck」と比べた利点は少なくありません。

  • GIF機能の強化:“GIPHY”でアニメーションGIFを検索。ツイートに添付されているアニメーションGIFをダウンロード。拡大表示も可能
  • 追加のカスタマイズ機能:ダークテーマ、カスタムCSS、古いリプライ仕様
  • 独立したウィンドウで動作:タスクトレイへの最小化が可能。初期設定では1つしか起動できないが、複数起動を許可することも
  • 動画のダウンロード:右クリックメニューからツイートに添付されている動画をダウンロード
  • 高度なミュート機能:アカウント単位ではなく、アプリ単位でミュートできる
  • ストア:“Microsoft Store”から簡単にインストール・アップデート
  • タッチバー:MacBookのタッチバーをサポート

 詳しくは以下のレビュー記事やアップデートニュースの記事も参照してください。

「TweetDeck」側の変更で動作しなくなることがあるので注意

 ただし、「TweetDeck」をベースにカスタマイズしているアプリなので、ときどき「TweetDeck」側の変更で動作しなくなることがあります。この点には注意ですね。