やじうまの杜

「Evernote」無料プランの上限が突如変更、ノートを新規作成できないとの報告相次ぐ

一部ユーザーに“1のノートブックと50のノート”制限のポップアップ表示

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「Evernote」公式フォーラムの投稿

 オンラインメモアプリ「Evernote」におけるフリープランの仕様が突如変更され、ノートが新規作成できなくなったとのことで、無料版の利用ユーザーの間で混乱が生じているようです。国内外のユーザーを問わず、公式フォーラムをはじめ、SNS等にも報告が多数寄せられています。

同様の報告が公式フォーラムに上がっています

 報告によると、フリープランの上限が、それまでの「250のノートブックと100,000のノート」から「1のノートブックと50のノート」に告知なく変更されたとのこと。

 60MBの月間アップロード容量、25MBのノートサイズという規定内であっても、この上限を超えた場合、同様の内容を警告するポップアップが表示され、新規でノートやノートブックを作成できなくなり、有料プラン(年額9,300円から)にアップグレードするよう求められるそうです。

公式サイトにおけるフリープランの上限(11月27日現在)

 現状、公式サイトでの案内はそのままとなっており、開発元の米Evernote Corporation(現在は伊Bending Spoonsが買収)からのアナウンスは特に行なわれていない状況となっています。

 なお、編集部内でWindows版「Evernote」を新規インストールして確認してみたところ、変更後の上限を超えたノートとノートブックを作成できてしまいました。いまのところ、この制限は一部ユーザーを対象に適用されている模様です。

Windows版「Evernote」で試してみたところ、上限を超えてノートブックを作成できました

 肝心のサポートデスクについても「現在、お客様への対応を改善するために Evernote のカスタマーサポート部門を再編成しており、回答が遅れる可能性がございます」ということで、頼りにならない状況のようです。

 こうしたこともあってか、データの退避を理由に、競合サービスである「OneNote」や「Notion」などへ移行する動きが広がっています。2012年にはグッドデザイン賞を獲得するなど、一世を風靡したクラウドサービスの今後の対応に注目です。

サポート体制も不安定のようです

[2023年11月29日追記] 一部報道によると、今回の上限変更に関して、Bending Spoonsは一部ユーザーを対象とした限定的なテストだったとコメントしています。現段階ではこの変更が最終決定というわけではなさそうですが、近い将来、正式に導入される可能性は十分に考えられます。