テレワークのセキュリティ大丈夫?

第1回

テレワークするならセキュリティも確保しないと! アバストで対策しよう

自宅パソコンのセキュリティ対策は無料のアバストで

「アバスト無料アンチウイルス」

 新型コロナウイルス対策の影響により、多くの企業でテレワークが推奨されている。自宅の作業スペースの確保のほか、Webカメラなどのデバイスの準備、ビデオ会議ツール・サービスの導入など、テレワークの環境を整えた方もいると思う。自宅での作業も数ヶ月続き、満員電車で通勤するのはもう嫌、ずっとテレワークでいい、といった声もあるようだ。

 緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルスが根絶されたわけではなく、今後もテレワークの併用が予想される。テレワークに際して、自宅のパソコンを仕事用で使う方もいるだろうし、中古のパソコンを急きょ購入した方もいるだろう。そこで気になるのは自宅パソコンの“マルウェア”対策である。

 本連載では、チェコのAVAST Software(アバソフトウェア)が提供する各種ソフトを使いながら、自宅パソコンのセキュリティリスクへの対応策を紹介したい。アバストは、セキュリティソフトの第三者評価組織“AV-Comparatives”によって実施された2019年のテストをもとにした評価でも最高評価を獲得している。

 また、動作が軽快なことも非力な古いパソコンを使うことが多いテレワークにはありがたい。“AV-Comparatives”が行った2019年10月のパフォーマンステストでは、ファイルのコピーや解凍、アプリの起動、Webの閲覧など8つの独自テストすべてで最高評価の“Very fast”とされているほか、「PCMark」を使ったテストでも「ESET」に次ぐ2位を獲得している。

「アバスト無料アンチウイルス」で万全なウイルス対策を

 最初に紹介するのは「アバスト無料アンチウイルス」だ。アバストが提供する各種セキュリティソフトの基本といえる。

 Windows標準の「Windows Defender」も優秀なのだが、近年のサイバー攻撃の手口は巧妙化していることを知っておきたい。例えば、不適切なコンテンツや詐欺サイトへの誘導するメールやWeb広告の増加、ウイルス情報を記述したウイルス定義ファイル更新前の“ゼロデイ攻撃”など、「Windows Defender」では対応しきれないサイバー脅威もある。

 悪意のある第三者からの攻撃を防ぐには、やはり専用のウイルス対策ソフトが必要だろう。そこで、豊富な機能を無料で利用できる「アバスト無料アンチウイルス」の導入を検討したい。テレワーク環境整備などに伴い、出費を抑えたい方にはうってつけだ。

 「アバスト無料アンチウイルス」の導入は簡単。公式ページから、インストーラーをダウンロードして、インストールすればいい。

「アバスト無料アンチウイルス」のWebページから[無料ダウンロード]をクリックする
インストーラーを起動して画面の指示に従う。画面左下にある「アバスト セキュア ブラウザ」は、好みでインストールして欲しい。
インストール後は、ウイルス対策の機能が「Avast Antivirus」に自動的に置き換わる

 「アバスト無料アンチウイルス」のインストールが完了したら、一通りのウイルスチェックを済ましておこう。

 画面上部の[スマートスキャンを実行]からは“ブラウザーの脅威”や“古いアプリ”、“ウイルス&マルウェア”のチェックを行える。確かにスマートなのだが、総合チェックでスピード重視の面もある。「アバスト無料アンチウイルス」のインストール直後はまず、“フル ウイルス スキャン”で詳細なシステムスキャンをしておくべきだろう。[プロテクション]→[ウイルススキャン]の順に選択する。

 ハードディスクのサイズによっては、スキャンに時間がかかる。就寝前などにスキャンを開始し、終了後に自動的にシャットダウンさせることも可能だ。

「アバスト無料アンチウイルス」のメイン画面から[プロテクション]→[ウイルススキャン]の順に選択する
“フル ウイルス スキャン”の[今すぐスキャン]をクリックする
就寝前などにチェック開始するのがおすすめだ。[スキャン終了後にコンピューターをシャットダウン]にチェックしておくのも手だ

 [部分スキャン]も使い勝手がいい。例えば、USBメモリなどを経由して入手したファイルなどをパソコンにコピーする前のチェックに使える。

 万が一、ウイルスが検知された場合は「アバスト無料アンチウイルス」の指示に従う。検知されたウイルスは「ウイルス チェスト」にいったん隔離される。「ウイルス チェスト」から完全に削除することが可能だ。ただし、まれなケースだが、開発途中の設定ファイルやバッチファイルなどがウイルスと判断されてしまうこともある。削除の判断がつかない場合は、職場のシステム部門などの指示を仰ごう。

ウイルスが検知されることなくチェック完了した画面
ウイルスが検知された画面。検知されたウイルスにチェックを付けて[すべて解決]をクリックする
「ウイルス チェスト」にいったん隔離される。[完了]をクリックする
[プロテクション]→[ウイルス チェスト]の順に選択する
チェックを付けて[すべて削除]をクリックすると完全に削除される

「ソフトウェア アップデーター」で古いアプリを一括更新

 本サイトの読者なら、いくつかのフリーソフトを愛用しているだろう。Microsoft製品などは、定期的に自動アップデートが動作するのだが、フリーソフトは至れり尽くせりなものばかりではない。無意識にでもアップデートの通知を無視してしまえば、そこがセキュリティホールになる可能性もある。

 「ソフトウェア アップデーター」を使って、自分のパソコンに古いアプリが含まれていないか、チェックして一括更新しておこう。インストール済みのフリーソフトをひとつずつ起動してアップデートをチェックする手間が省ける。

 古いアプリが見つかったら[今すぐ更新]をクリックして最新の状態にしておいたほうがいい。なお、「ソフトウェア アップデーター」の画面上部にある[自動更新]のスイッチは、アプリのアップデートを定期的に自動チェックするためのものだ。この機能を有効にするには、「アバスト プレミアム セキュリティ」のサブスクリプション契約(年額5,480円)が必要になる。

「アバスト無料アンチウイルス」のメイン画面から[パフォーマンス]→[ソフトウェアアップデーター]の順に選択する
[アップデートを確認]から古いアプリをチェック可能。古いアプリが見つかったら[今すぐ更新]をクリック

[制作協力:Avast Software Japan 合同会社]