テレワークのセキュリティ大丈夫?
第2回
家族も使うパソコンに変な広告は出したくない! トラッキングを防いで安心のブラウジング
2020年6月12日 06:55
緊急事態宣言の解除後も、引き続きテレワークの方も多いと思う。職場のパソコンを持ち出すことが難しく、自宅のパソコンを仕事に使っている方もいるだろう。今回は、アバストの提供する「アバスト アンチトラック プレミアム」を紹介したい。
“アンチトラック”(Anti Track)、つまりユーザーの検索や閲覧履歴の追跡に対抗するアプリだ。前回紹介した「アバスト無料アンチウイルス」と同じく軽快に動作するため、非力な自宅のパソコンでのテレワークにも適している。
インターネット上の検索・閲覧履歴は記録されている
テレワークとはいえ自宅のパソコンであれば、ECサイトや動画サイトといったプライベートな閲覧することもあるだろう。もちろん、プライベートのときは職場とのリモート接続を切断しておくのは言うまでもないが、それで安心してはいけない。
インターネット上で、ユーザーが検索や閲覧した履歴は常に記録されている。これが“トラッキング”だ。例えば、ある商品をECサイトで探していたら、ほかのWebサイトにもその商品の広告が表示された!という経験があるだろう。これはトラッキングの結果が利用された典型例。トラッキングのデータを広告主が解析すれば、ユーザーの好みに合う情報を提供できるというわけだ。
トラッキングによって、ユーザーは、表示する広告の絞り込みなどに必要な情報が自動的に収集されてWebサービスの利便性が向上する。広告主は、ユーザーの好みを解析できて販売戦略が立てやすくなるというわけだ。自分好みの情報や広告が集まるという点では便利な反面、何だか監視されているようで気持ち悪いのも事実だ。
また、使用しているのが家族共用のパソコンなら、よりトラッキングには注意が必要とも言える。物欲のおもむくままに検索した結果、家族には見せられないような広告が、共用パソコンに表示されたりするのは勘弁して欲しいものだ。
そんな時に「アバスト アンチトラック プレミアム」が役立つ。年額5,180円(税込み)だが、60日間の無料体験期間で機能を試してみるのもいいだろう。
「アバスト アンチトラック プレミアム」の導入後は、OSのスタートアップ時からトラッキングが自動的にブロックされる。なお、ブロック時のメッセージの表示頻度は変更可能だ。
Webブラウザーの“プライベートモード”機能では不十分
怪しげなサイトを訪問後、閲覧履歴やCookieを削除してもダメなのだ。パソコン上に保存されている履歴と識別情報を消去しただけにすぎない。Webブラウザーが送信する様々な情報を組み合わせて個人の識別が行われ、トラッキングされていると考えられるし、広告をブロックした事実がトラッキングされていることもある。結局、Web広告は表示され続けるわけだ。
また、Webブラウザーの“プライベートモード”もトラッキング対策にはならない。閲覧履歴、Cookie、フィールドの入力情報などは保護できても、Webサイトへの接続情報はサービス提供元へ送信されている。トラッキング対策として、Webブラウザーの機能だけでは不十分だということを理解しておきたい。
広告をブロックする拡張機能もトラッキングへの根本的な対策にはならないだろう。また、拡張機能によるレイアウト崩れのほか、Webサイトからの必要な要求のブロックなどにより、コンテンツの閲覧が制限される弊害も考えられる。
インターネットを利用すればするほど、個人情報が蓄積される。収集された膨大なデータによって、習慣、所在地、抱えている問題など、個人のプロフィールが次第に明らかになっていくのだ。まるでストーキングされているようだが、インターネット上では常に誰かに見られていると考えておいた方がいい。
「アバスト アンチトラック プレミアム」で安心のブラウジングを
「アバスト アンチトラック プレミアム」の機能のうち、“システムプライバシー”は重要な機能だ。パソコンのハードウェア情報、OSの種類、Webブラウザーの設定、位置情報などを組み合わせると、指紋のようにユーザーの識別に使える痕跡(フィンガープリント、デジタル指紋とも呼ぶ)が残るのだが、この痕跡を偽装してユーザーの識別情報を隠せるのだ。
プライバシーの保護状況を把握して、数クリックで課題を解決可能なのは心強い。Cookieの定期的な消去の設定や、Webブラウザー用の拡張機能も用意されている。安心してブラウジングするために「アバスト アンチトラック プレミアム」はおすすめだ。
[制作協力:Avast Software Japan 合同会社]