特別企画
Windowsとつながるシールプリント機器“memopri”を使おう!
タッチパネル搭載の“MEP-T10”とWindows向け専用アプリの使い方を紹介
(12/07/05)
“memopri(メモプリ)”とは
“memopri(メモプリ)”は、カシオ計算機が2012年4月20日に発売したシールプリント機器。付箋紙のようにどこへでも貼り付けられる専用のテープへ、さまざまな内容のメモを印刷することが可能。
“memopri(メモプリ)”には3種類のラインナップが用意されている。1つ目はタッチパネルを備える“MEP-T10”。2つ目はスマートフォンとの連携が可能な“MEP-B10”。3つ目はもっともスタンダードなモデルとなる“MEP-U10”だ。
本特別企画では、タッチパネルを使って手書きの文字をシールとして出力できる上、専用のアプリケーションを利用することでWindows搭載パソコンとの連携も可能な“MEP-T10”に焦点を絞り、memopriおよび専用アプリケーションの使い方と機能を紹介していく。
“MEP-T10”はオープン価格で、店頭では8,000円前後で販売されている。ACアダプターまたは単3型の乾電池4本で動作する。本体のカラーは、ホワイト、グリーン、ピンクの3種類が用意されており、筆者は秋葉原のヨドバシカメラでホワイトを購入した。
専用のテープは、9ミリ、12ミリ、18ミリの3種類のうちいずれかをセットできる仕組み。シールはそれぞれのサイズごとに白、黄色、ピンクの3色が販売されており、用途や好みによって使い分けることが可能となっている。
memopri単体でも動作可能、さらにUSBでWindowsと接続できる
“MEP-T10”単体では、タッチパネル上に表示されるソフトウェアキーボードを使ってメモを入力およびシールを出力できるほか、付属のタッチペンでメモを画面上へ書き込み、手書きの文字をシールとして出力することが可能。
タッチペンでの入力からシールの出力までほとんど時間をかけずにスムーズに行えるので、思いついたメモをすぐにシールとして出力し、わかりやすい場所へ貼り付けておくことが可能だ。シールは出力した段階で背面がすべて接着面となっており、貼り付ける際にゴミが出ないのもうれしい。
さらにWindows搭載パソコンへUSB接続することで、たとえばパソコンに保存された画像をプリントするなど、より幅広い使い方が可能となる。Windowsへ接続して利用する際は、ドライバーのインストールと、専用アプリケーション「MEP-PC10」のインストールが必要。
「MEP-PC10」は本体付属のCD-ROMからもインストール可能だが、カシオのWebサイトで最新版が公開されている。利用する際はこちらをインストールしよう。
WindowsとUSB接続して、専用アプリ「MEP-PC10」を利用する
パソコンと“memopri”を接続したら、専用アプリケーション「MEP-PC10」を起動しよう。「MEP-PC10」はテキスト入力エリアを備えるメイン画面と、入力したテキストの内容が表示されるプレビュー画面という2つの画面で構成されている。
メイン画面のテキスト入力エリアへ文字列を入力すると、すぐにプレビュー画面へシールとして出力する際のイメージが表示される。プレビューを確認したら、メイン画面上の[印刷]ボタンをクリックすれば、入力した内容をシールとして出力できる。
また、メイン画面では、テキストのフォントをパソコンにインストールされているフォントから選択できる。さらに、同梱の画像やパソコンに保存されている任意の画像をシールへプリントすることも可能。
画像を挿入する際は、メイン画面にある“画像”項目で画像を挿入する位置を選択し、[画像の挿入]ボタンから画像を選択する。同梱の画像には、“秘”や“合格”などテキストの横に挿入できるタイプのほか、フキダシやリボンのイラストのなかへテキストを挿入できる背景タイプが用意されている。また、テキストを縦書きで出力することも可能となっている。
さらに、よく使う言葉を定型句として登録したり、定型句を呼び出してすぐにシールを出力することが可能。定型句は手動で登録できるほか、“電話がありました”など使用頻度が高そうな言葉はあらかじめプリセットされている。さらにカシオのWebサイトでは、“保険で使える定型句集”や“銀行で使える定型句集”など、用途別の定型句をまとめたファイルが公開されており、必要なものをダウンロードして「MEP-PC10」へ登録することで、それらの定型句を呼び出せるようになる。
また、Webブラウザーなどの右クリックメニューを「MEP-PC10」独自のものへ置き換える機能も用意されている。本機能を使えば、Webページ上などの文字列を範囲選択し、独自の右クリックメニューから[印刷]項目を選択することで、「MEP-PC10」のメイン画面へ選択した文字列を挿入し、すぐにシールを出力することが可能。
本機能は、機能自体をON/OFFできるほか、[Ctrl]キーなど特定のキーを押しながら右クリックメニューを表示した場合のみ有効にするようにカスタマイズすることが可能となっている。
おわりに
今回は、タッチペンを使って手書きメモをすばやくプリントしたり、Windowsと接続し、好きなフォントやイラストを使ってオシャレなシールをプリントしたりと、ビジネスでも家庭でも、さまざまな場面で活用できそうな“memopri”を紹介した。
“MEP-T10”は本体サイズが幅119ミリ、奥行146ミリ、高さ67ミリとなっており、デスクの上に置いておいてもそれほど邪魔にならないサイズだ。窓の杜はオンラインソフトの紹介サイトということもあり、あまりハードウェアを紹介する機会はなかったが、パソコンのモニターや書類へペタペタとシールを貼り付けられる本製品は、窓の杜読者との親和性が高いのではないだろうか。