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Oracle、統合開発環境「NetBeans IDE」をApacheソフトウェア財団へ譲渡

“JavaOne 2016”に先駆け“Incubator”プロジェクトとして提案

「NetBeans IDE」公式サイトのアナウンス

 米Oracle Corporationは13日(現地時間)、プログラミング言語「Java」の開発者カンファレンス“JavaOne 2016”に先駆け、統合開発環境「NetBeans IDE」をApacheソフトウェア財団の“Incubator”プロジェクトとして提案する方針を明らかにした。

 「NetBeans IDE」は、月間150万人の利用を誇るオープンソースの統合開発環境。1995年から1996年にかけてチェコのプラハで学生プロジェクトとして誕生したが、1999年に当時のSun Microsystems社が買収。翌2000年、同社によってオープンソースプロジェクトとしてリリースされた。現在はSun Microsystems社を2010年に買収したOracle社の所有となっている。

 “Incubator”プロジェクトは、Apacheブランドのオープンソースプロジェクトを目指すプロダクトが最初に参加する必要がある登竜門的なプロジェクトで、まずはここでApacheプロジェクトにふさわしい組織体制の構築を目指すことになる。また、現在“CDDL とクラスパス例外付き GNU GPL v2.0”となっている「NetBeans」のライセンスも、Apacheライセンスへ移行される見込み。