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64bit版インストーラーだけじゃない! 次期「Atom」にはWindows向けの改善が多数

ファイルの関連付けやタスクバーの拡張にも注目

公式ブログ“Atom Blog”

 テキストエディター「Atom」の次期バージョンv1.14では64bit版Windows用インストーラーの提供が予定されているが、「Atom」にはそれ以外にもWindows環境をターゲットにした改善が多く盛り込まれているという。公式ブログ“Atom Blog”に18日(現地時間)付けで公開された記事で紹介されている。

 まず注目したいのは、次期バージョンで導入される64bit版のインストーラーだ。64bit版「Atom」のメリットは、なんといっても32bit版のリソース制限を回避できる点にある。これは「Atom」の内部で利用されている“node.js”や“V8”Javascriptエンジンなどの低レベルレイヤーの高速化に貢献する。

 ただし、互換性維持の観点から32bit版から64bit版への自動移行はサポートされないとのこと。64bit版「Atom」へ移行したい場合は、公式サイト“atom.io”でインストーラーを再取得する必要がある。v1.14からは64bit版Windowsで“atom.io”へアクセスすれば、64bit版のインストーラーが提供されるようになるという。

 そのほかにも、SHA-256による署名、ウイルス対策ソフトのリアルタイムスキャンと干渉する問題の修正、ユーザーフォルダーへのインストール、「Squirrel」を利用したピン留めとショートカットの更新といった改善が施され、より確実なインストール処理が行われるようになった。

「Atom」のシステム設定画面

 また、ファイルの関連付けが改善されたのも大きなトピックの1つといえる。

 「Atom」の自動更新メカニズムは常駐サービスを必要としないが、リビジョンごとに実行ファイルのパスが変わる。そのため、手動でファイルを「Atom」に関連付けた場合、アップデートのたびに関連付けの設定が壊れてしまう。

 そこで「Atom」は更新時に自分自身をファイルハンドラーとしてシステムに自動で登録する仕組みを採用している。v1.14ではこれがさらに改善され、“atom.exe”が常に同じパスに存在するようになる予定だ。また、「Atom」のシステム設定画面で簡単にファイルの関連付けをON/OFFできるようになる。

 さらに、v1.14ではタスクバーの拡張も行われる。次期バージョンでは新しいウィンドウを開くコマンドがタスクボタンの右クリックメニューに追加されるほか、最近利用したファイルやプロジェクトへのアクセスも容易になる。また、ポータブルの改良や「Atom」パッケージのインストールに関する改善、コマンドライン起動の改善、C#構文のハイライトの改善なども行われているという。

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