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ゲーム機能が強化。「Windows 10 Insider Preview」Build 15019が“Fast”リングに

ライブ配信サービス“Beam”の統合や“ゲーム モード”の搭載など

「Windows 10 Insider Preview」Build 15019

 米Microsoft Corporationは27日(現地時間)、Windows 10の次期メジャーアップデートのプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 15019を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。今回はPC版のみのリリースとなっている。

 Build 15019では、特にゲーム関連の新機能や改善が多く盛り込まれた。まず、ゲームのライブ配信サービス“Beam”が“ゲーム バー”へ統合。[Windows]+[G]キーで“ゲーム バー”を起動して[配信]ボタンを押すだけで、ゲームのプレイ画面を生放送することができる。

ゲームのライブ配信サービス“Beam”が“ゲーム バー”へ統合

 また、CPUとGPUのリソースを優先的に割り当ててゲームを快適にプレイできるようにする“ゲーム モード”が搭載された。“ゲーム モード”は、“ゲーム バー”の設定ダイアログや「設定」アプリから有効化することが可能。“ゲーム モード”が有効化されたことをトーストで通知する機能も備える。

CPUとGPUのリソースを優先的に割り当ててゲームを快適にプレイできるようにする“ゲーム モード”
“ゲーム モード”が有効化されたことをトーストで通知

 さらに、ゲーム関連の機能が拡充されたことを受け、「設定」アプリに[ゲーム]カテゴリーが新設された。この[ゲーム]カテゴリーには、“ゲーム バー”および“ゲーム モード”関連の設定を行うセクションや、ゲームの録画に関するセクション“ゲーム DVR”、“Beam”による生放送の設定を行う“ブロードキャスト”セクションが用意されている。

 そのほかにも、“ゲーム バー”がサポートするフルスクリーンゲームが拡充。「バトルフィールド 3」や「コール オブ デューティ ブラックオプスII」、「FIFA 17」をはじめとする17タイトルが新たにサポートされた。

「設定」アプリに[ゲーム]カテゴリーが新設
「Microsoft Edge」ではEPUB形式の電子書籍を“声に出して読む(Read aloud)”機能が追加

 一方、「Microsoft Edge」ではEPUB形式の電子書籍を“声に出して読む(Read aloud)”機能が追加された。電子書籍を開いて、画面上部にあるツールバーにある[Read aloud]ボタンを押すと、当該部分をハイライトしながら合成音声で読み上げてくれる。この機能は“ストア”以外から入手した電子書籍でも利用可能だ。また、これまで白黒で表示されていた絵文字をカラーへ更新するなどの改善も盛り込まれている。

 また、セットアップ画面が改善されたのも大きな変更点。プライバシーの設定を行う画面が一新され使いやすくなったほか、接続の際に特定ページの閲覧や認証を強制するタイプのアクセスポイント(captive portal)がサポートされ、セットアップの際に接続できるようになった。“Microsoft アカウント”によるサインイン・サインアップ画面も刷新。手順が簡素化され煩わしさが軽減されたほか、字幕やナレーターを導入するなどといったアクセシビリティの改善が行われている。

 そのほかにも、「Hyper-V」仮想マシンのデスクトップサイズがドラッグで自由に変えられるようになった。また、“アクション センター”でタスクの進捗表示が可能になったほか、“Blue light”機能もよりわかりやすく“Night light”機能へと改称された。

“アクション センター”でタスクの進捗表示が可能に
“Night light”機能

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