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LZH書庫の解凍・圧縮DLL「UNLHA32.DLL」が7年ぶりの更新、DLL読み込みの脆弱性を修正

「UNARJ32.DLL」「LHMelt」「LMLzh32.DLL」にも同様の問題があり、修正版の公開を予定

「UNLHA32.DLL」の配布ページ

 LZH/LZS形式の書庫を解凍・圧縮できるライブラリ「UNLHA32.DLL」の最新版v3.00が、15日に公開された。約7年ぶりのアップデートとなる本バージョンでは、2件の脆弱性が修正されている。

 「UNLHA32.DLL」は、“統合アーカイバ・プロジェクト”のAPI仕様に準拠した解凍・圧縮ライブラリ。対応する解凍・圧縮ソフトとともに利用することでLZH形式の書庫ファイルを操作したり、自己解凍形式の書庫ファイルを作成することができる。

 今回のアップデートでは「UNLHA32.DLL」における任意のDLL読み込みに関する脆弱性と、「UNLHA32.DLL」で作成された自己解凍書庫における任意のDLL読み込みに関する脆弱性が修正された。DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、意図しないDLLを読み込んでしまう恐れがある。

 前者は「UNLHA32.DLL」v2.67.1.2およびそれ以前のバージョンと、それを利用するアプリケーションに影響し、当該アプリケーションを実行しているユーザーの権限で任意のコードを実行されたり,サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける恐れがある。これは「UNLHA32.DLL」を最新版へ更新することで問題を解決することが可能だ。

 後者は「UNLHA32.DLL」v3.00より前のバージョンを利用して作成された32bit版自己解凍書式ファイルに影響する。脆弱性を解消するには、「UNLHA32.DLL」を最新版へ更新した上で自己解凍書庫ファイルを作成しなおす必要がある。

 なお、「UNARJ32.DLL」「LHMelt」「LMLzh32.DLL」にも同様の問題があり、修正版の公開が予定されているという。

ソフトウェア情報

「UNLHA32.DLL」
【著作権者】
Micco 氏
【対応OS】
Windows 95/98/Me/NT/2000/XP/Vista/7/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.00(17/05/15)