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Adobe、定例外で「Acrobat DC」「Acrobat Reader DC」の更新をリリース

今月の定例更新で機能後退、その修正で脆弱性対策が一時的に巻き戻っていた問題を修正

Adobe、定例外で「Adobe Acrobat DC」「Adobe Acrobat Reader DC」の更新をリリース

 米Adobe Systems Incorporatedは29日(現地時間、以下同)、「Adobe Acrobat DC」および「Adobe Acrobat Reader DC」のアップデートを定例外でリリースした。すでに利用中のユーザーは、自動更新機能を利用してアップデートすることができる。

 同社によると、今月8日の定例アップデートで脆弱性“CVE-2017-11223”が修正されたことにより、XFAフォームで機能後退が発生した。そのため、これを解決するための修正プログラムを機能後退の影響を受けるユーザーへ提供していたが、一方で“CVE-2017-11223”への対策が一時的に巻き戻されていたという。

 今回のアップデートでは、脆弱性の修正と機能後退の修正が両方とも解決されているとのこと。これに伴い、脆弱性情報“APSB17-24”も改訂されている。Windows向け「Adobe Acrobat Reader DC」の場合、最新版のバージョンは“2017.012.20098”となっているはずなので確認することをお勧めする。他の製品については、“APSB17-24”を参照のこと。

 なお、同社によると“CVE-2017-11223”を悪用した攻撃は現在のところ確認されていないという。