数百万台を超えるAndroid端末に拡張現実を ～Google、「ARCore」をプレビュー公開

「ARCore」の公開ページ

　米Google Inc.は29日（現地時間）、Android端末へ拡張現実（AR）機能を提供するためのSDK（ソフトウェア開発キット）「ARCore」をプレビュー公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。

　同社はこの3年間、「Tango」と呼ばれるAR技術を開発してきたが、端末側の対応を必要とするなどの課題を抱えていた。一方、「ARCore」は「Tango」をベースとしつつも、一般のAndroid端末で動作するよう設計されているため、Androidの巨大なエコシステムを活かすことができる。

　プレビュー版の「ARCore」は、「Android 7.0 Nougat」以降がインストールされた“Pixel”および“Samsung S8”でのみ動作する。しかし、正式リリースの暁にはより多くのデバイスで動作するようになるはずだ。

　「ARCore」は「Java」「OpenGL」「Unity」「Unreal Engine」で動作し、モーショントラッキング、水平面の検出、光源の推測という3つの機能をサポートする。これらの機能を利用した具体的な例は、デモサイト“AR Experiments”で体験することができる。