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定番の画像ビューワー「IrfanView」v4.50が公開 ~本体とプラグインの多くがUnicode化
プラグインのアップデートが必要となる場合があるので注意。Windows 9x対応も終了
2017年10月12日 11:37
定番の画像ビューワー「IrfanView」の最新版v4.50が、10日に公開された。今回のアップデートでは「IrfanView」本体とプラグインの多くがUnicode化されるなど、さまざまな改善が盛り込まれている。
「IrfanView」は、さまざまな画像フォーマットに対応したグラフィックビューワー。プラグインで対応形式を拡充することが可能で、音声ファイルや動画ファイルの再生にも対応する。指定したディレクトリ内の画像ファイルをサムネイル表示したり、画像をスペースキーだけで次々と切り替え表示するといった閲覧機能に加え、画像のトリミング、回転、拡大、縮小、コントラストや明るさの調整、赤目の修正といった簡単な加工機能も備える多機能ソフトながら軽快に動作するのも特徴。複数の画像ファイルをまとめて別の画像形式に変換したり、画面を静止画キャプチャーすることもできる。インストール版、ZIP版に加え、“ストア”からの入手も可能だ。
最新版となるv4.50では、画素数(メガピクセル単位)でサムネイルを並び替えるオプションが追加。スライドショーや全画面表示の際に表示するテキスト情報の書式でも、画素数を表示する“$m”がサポートされた。
操作面では、マウスホイールの操作による画像の拡大・縮小がサポートされた。これまでマウスホイールの操作には同じフォルダーにある他の画像へ切り替える処理が割り当てられていたが、プロパティ・設定ダイアログの[Browsing / Editing]画面にある“View other files in directory”オプションを外せば、画像の拡大・縮小処理を割り当てることができる。
そのほかにも、指定したフォルダーを監視して新しい画像ファイルが追加されるとそれを表示する機能“Hotfolder”が、コマンドラインで指定できるようになった。ページ・フレームを抽出するダイアログや印刷ダイアログの改善や、「JP2」プラグインで任意のコードが実行される脆弱性(CVE-2017-2813)の修正なども行われている。
なお、本バージョンはUnicode化された関係でプラグインのアップデートが必要となる場合があるので注意。古い「IrfanView」の設定ファイルは、プロパティ・設定ダイアログを開くとUnicodeへ自動で変換されるという。古いOSで利用している場合はWindows 95/98などのサポートが打ち切られている点にも注意したい。
ソフトウェア情報
- 「IrfanView」
- 【著作権者】
- Irfan Skiljan 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人での非商用利用や教育機関などでの利用に限る。寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 4.50(17/10/10)