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3年ぶりのメジャーリリース「HSP 3.5」が登場、「HSP3Dish」はRaspberry Piにも対応

64bit版やUTF-8版といった新しいランタイムを同梱。3D描画プラグイン「HGIMG4」も強化

3年ぶりのメジャーリリース「HSP 3.5」が登場、「HSP3Dish」はRaspberry Piにも対応 「Hot Soup Processor」v3.5
「Hot Soup Processor」v3.5

 ONION softwareは20日、オープンソースのインタープリター言語「Hot Soup Processor」(以下、「HSP」)の最新版v3.5を正式公開した。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。約3年ぶりのメジャーリリースとなる本バージョンでは標準機能の安定性向上と不具合の修正に加え、いくつかの新要素が投入されている。

 まず基本となる開発環境では、実行ファイル作成時のアイコン書き換えやバージョン定義、UPX圧縮などを新たにサポート。デバッグウインドウにコールスタックを表示したり、ログ表示機能を改修するなど、機能強化が図られた。また、64bit版やUTF-8版といった新しいランタイムを同梱。標準命令の拡張や各種プラグインの改修も行われている。

 一方、マルチプラットフォーム対応の「HSP3Dish」ではLinuxとRaspbian(Raspberry Piで動作するOS)が新たにサポートされた。スマートフォン(iOS/Android)やWebブラウザー(HTML5/WebGL)だけでなく、IoTやプログラミング教育の分野でも利用できるようになる。なお、Linux/Raspbian対応の「HSP3Dish for Linux/Raspberry Pi 3.5」は別パッケージとなっているので注意。

3年ぶりのメジャーリリース「HSP 3.5」が登場、「HSP3Dish」はRaspberry Piにも対応 「HSP3Dish for Linux/Raspberry Pi 3.5」(公式サイトより引用)
「HSP3Dish for Linux/Raspberry Pi 3.5」(公式サイトより引用)

 また、ハイレベルな3D表現を可能にする「HGIMG4」プラグインにも大幅な改良が加えられ、安定度の向上や、ポストエフェクト・イベント制御機能が追加された。加えて、DirectXによる描画の選択が可能になったほか、iOS/Android/Linux/WebGLでの動作が新たにサポートされた。

 そのほかにも「HSP」オフィシャルキャラクター“珠音(たまね)”をはじめとする素材ファイルや、サンプルスクリプトの拡充が図られている。

ソフトウェア情報

「Hot Soup Processor(HSP)」
【著作権者】
ONION software
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.5(17/10/20)