ニュース
フリーのPDFビューワー「Foxit Reader 9.0」、アクセシビリティとセキュリティを改善
15件の脆弱性修正も
2017年11月2日 16:37
米Foxit Corporationは1日(現地時間)、フリーのPDFビューワー「Foxit Reader」の最新版「Foxit Reader 9.0」を公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。日本語版は、後日公開されるものと思われる。
メジャーバージョンアップとなる「Foxit Reader 9.0」では、アクセシビリティが改善。シングルキーアクセラレーターがサポートされ、設定画面で有効化できるようになった。この機能を利用すると、[H]キーでハンドツール、[V]キーでテキスト選択ツールといったように、ワンキーで「Foxit Reader」のさまざまな機能へアクセスできるようになる。
また、「Microsoft Office」などでもお馴染みのクイックコマンド機能が追加され、コマンドを検索して実行できるようになったほか、オンラインヘルプへのアクセスを改善するヘルプセンターが設けられた。
さらに、閲覧機能に関わる変更として、リフロー型のPDFドキュメントで拡大機能を改善。文字を拡大しても適切に改行されるようになり、水平スクロールが発生しなくなった。テキスト検索機能では、キーワードにマッチするテキストをハイライトする機能などが追加されている。また、印刷関連ではブリードボックスの各隅にブリードマークを出力できるようになったほか、コンポジット出力のオーバープリント効果がシミュレーションできるようになっている。
そのほかにも、MSIパッケージ版の「Foxit Reader」限定の機能として、“Windows 情報保護 (WIP)”や“Microsoft PDF V2 IRM”仕様による高度なドキュメント保護をサポートしているという。
なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。
同社が公開したセキュリティ情報によると、本バージョンで修正された脆弱性は全部で15件。Windows版の「Foxit Reader」および「Foxit PhantomPDF」のv8.3.2.25013およびそれ以前のバージョンに影響し、リモートから任意のコードを実行されたり、予期せぬクラッシュを引き起こす恐れがあるという。
ソフトウェア情報
- 「Foxit Reader」Windows版
- 【著作権者】
- Foxit Software Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 9.0.0.29935(17/11/01)