ニュース

“Raspberry Pi”などで利用可能、ARM用Linux向け「Vivaldi」がリリース

デスクトップ版「Vivaldi」にビルトインされている多くの機能が利用可能

公式ブログのリリース記事

 ノルウェーのVivaldi Technologies ASは5日(現地時間)、ARMベースのLinux向け「Vivaldi」をリリースした。“Raspberry Pi”などで利用できるという。

 ARM用Linux向け「Vivaldi」では、タブグループやスクリーンショットツール、ノート機能、写真のメタ情報表示など、デスクトップ版「Vivaldi」にビルトインされている多くの機能が利用可能。“Raspberry Pi”のOS「Raspbian」には標準で「Chromium」ブラウザーが含まれているが、隅々までパーソナライズして利用できる「Vivaldi」の方が“Raspberry Pi”での利用に適しているという。

 実際の利用例として、同社は“Raspberry Pi”をTVと接続し、「Vivaldi」でブラウジングするといった使い方を提案している。リビングのTVならば、ユーザーインターフェイスの拡大率を指定できる“User Interface Zoom”やメインコンテンツを読みやすく表示する“リーダービュー”といった機能が役に立つだろう。

 ARM用Linux向け「Vivaldi」は“Raspberry Pi(Zero/2/3)”のほかにも、“CubieBoard”や“ASUS Tinker Board”といったARM系のシングルボードコンピューターで利用可能。ただし、Windows/Mac/Linux(x86)向け「Vivaldi」と同様、公式パッケージという扱いではあるが、完全なサポートは提供されず、リリースサイクルも軌を一にしない点には注意したい。不具合があれば、開発元にフィードバックを送ってほしい。