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Twitter、暴力やヘイトを減らすことを目指した新しい“Twitter”ルールを本日より施行

暴力的な組織に関係するアカウントは禁止。ユーザー名や自己紹介もルールの適用範囲に

公式ブログでのアナウンス

 米Twitterは19日(日本時間)、新しい“Twitter”ルールの施行を発表した。新しいルールはヘイト行為や攻撃的な行為を減らすことを目的に、外部の評議会の意見なども取り入れながら改定されているとのことで、ユーザーが不安を感じることなく、それぞれの視点で意見を述べられるようにすることが目標であるという。

 今回のルール改定は、大きく分けて2つの要素からなる。

 1つ目は、暴力や身体的危害に関するポリシーの拡大だ。これまでも“Twitter”で脅迫や暴言を行うことは禁止されていたが、今回の改定では暴力行為を行う当人だけでなく、暴力行為を実行・助長する組織に関係するアカウントも禁止となる。また、暴力行為を賛美するコンテンツも禁止される。これには特定の組織に所属するユーザーをターゲットにしたものも含まれ、該当するツイートの削除に応じない場合や違反行為を繰り返し行う場合はアカウントが永久凍結されることもある。

 2つ目は、ルールの適用範囲が関連コンテンツにまで拡大されることだ。関連コンテンツにはユーザー名、表示名、プロフィール自己紹介部分などが含まれ、これらに中傷や暴言、差別、人間の尊厳を侵害する攻撃的内容や恐怖をあおる内容が記されている場合は、アカウントの永久凍結を含めた措置をとるという。現在はユーザーからの報告をもとに対応を行っているが、今後は違反アカウントを発見するための社内ツールも開発していくという。

 また、性的な表現だけでなく、ヘイト表現をともなう画像も“不適切なメディア”として扱われるようになるので注意。たとえば人種、宗教、障碍、性的指向、民族や出身地を理由に他者に対して敵意や悪意を増幅させることを目的とするロゴ、シンボル画像などが該当するという。

 新しいルールは本日より施行されるが、施行直後は“Twitter”の判断ミスも十分考えられる。それに対しては近々、異議申立てプロセスを案内する予定だという。また、今後数週間をかけて新しいルールの査定を行い、必要な部分に改善を加えていくとのこと。