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Apple、「macOS High Sierra 10.13.3」を公開 ~旧版OSにも“Meltdown”緩和策を提供

「macOS High Sierra」ではCVE番号ベースで16件が修正される

Apple、「macOS High Sierra 10.13.3」の配信を開始

 米Apple Inc.は23日(現地時間)、「macOS High Sierra 10.13.3」を公開した。「メッセージ」アプリで会話の順序が一時的に乱れる問題が修正されたほか、複数の脆弱性が修正されている。

 同社が公開したセキュリティ情報によると、今回のアップデートで修正された脆弱性のなかで「macOS High Sierra」に影響するのは、CVE番号ベースで16件。最悪の場合、任意のコード実行につながる恐れのある欠陥も含まれており、すべてのユーザーに対してアップデートが推奨されている。

 なお、同日付けで「macOS Sierra」および「OS X El Capitan」向けのアップデートも配信されている。「macOS High Sierra」で修正された脆弱性の一部に加え、投機的実行機能と間接分岐予測機能を備えたCPUにおいてアプリケーションによってカーネルメモリを読み取られてしまう脆弱性、いわゆる“Meltdown”への緩和策が施されている。