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Windows版「SourceTree 2.4」は性能改善に注力、挙動を把握できるプロセスログも追加
コミットのフェッチにかかる時間やタブを最初に読み込むのにかかる時間も短縮される
2018年2月27日 14:57
豪Atlassianは26日(現地時間)、Windows版「SourceTree 2.4」の改善点を公式ブログ“SourceTree Blog”で明らかにした。v2.0で「LibGit2」の統合を果たした「SourceTree」だが、以降もさまざまな改善が施されているという。
「SourceTree」は、Atlassian社が提供する無償の「Git」クライアント。「Mercurial」にも対応しており、ローカルやリモートのリポジトリをわかりやすいGUIで扱うことができる。プロジェクトホスティングサービスは、同社の運営する“Bitbucket”に加え、“GitHub”が利用可能。
「SourceTree 2.0」ではパフォーマンスが大きく改善されたが、同社によると改善の余地はまだ多く残されていたという。そこでまず追加されたのが、「SourceTree」が「Git」や「Mercurial」をどのように利用しているかを把握するためのプロセスログだ。GUIクライアントの利便性は認めるものの、内部の動作が把握できないのが不安で利用を避けているという「Git」ユーザーは少なくないと思われるが、プロセスログがあれば安心だろう。
また、プロセスログ機能は適切に終了されずに孤立しているプロセスや重複実行されているプロセス、実行に時間のかかっているプロセスをあぶりだすのにも役立つ。実際、この機能の導入で「LibGit2」のサブモジュール読み込みに時間がかかっていることが判明。改善が加えられた結果、3倍から4倍の速度向上がみられたという。
そのほかにも、コミットのフェッチにかかる時間やタブを最初に読み込むのにかかる時間が短縮。GUIの応答性が改善されているという。
Windows版「SourceTree」はWindows 7以降に対応しており、編集部にてWindows 10で動作を確認した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。なお、インストールの際は無償で作成できる“Atlassian アカウント”が必要となる。
ソフトウェア情報
- 「SourceTree」Windows版
- 【著作権者】
- Atlassian
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.4.8.0