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「Visual Studio 2017」v15.6が公開 ~インストールとセットアップが改善

C#では逆コンパイルされたソースに移動する機能が実験的に追加される

「Visual Studio 2017」v15.6

 米Microsoft Corporationは5日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2017」の最新版v15.6を公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。[ツール]-[拡張機能と更新プログラム]ダイアログなどからアップデートすることもできる。

 「Visual Studio 2017」v15.6では、インストールとセットアップが改善。内部的な処理に変更はないものの、「Visual Studio インストーラー」のデザインが新しくなり、ダウンロードとインストールのサイズ・進捗・速度も表示されるようになるなどさまざまな改善が施された。また、インストールを一時停止・再開する機能がサポートされたほか、更新通知から直接インストーラーへアクセスできるようになったのも大きな改善点だ。

インストールとセットアップが改善

 言語機能関連では、F#言語のコンパイラーやツールが大幅に強化。C#では逆コンパイルされたソースに移動する機能が実験的に追加された。[オプション]ダイアログの[テキスト エディター]-[C#]-[詳細設定]セクションでオプションを有効化すると、定義への移動・表示コマンドで定義とともに「ILSpy」で逆コンパイルしたメソッド本体を表示できる。

 また、C++やPythonでも多くの改善が施された。特にPythonでは補完データベースがなくても“IntelliSense”が利用できるようになり、パッケージの導入後すぐに入力支援が受けられるようになっているという。

 そのほかにもCPU利用率ツールが強化され、非同期コードの論理呼び出し履歴が表示できるようになったほか、CPUリソースを過剰に消費しているソースコード部分を特定するツールが追加された。「Git」や継続的デリバリーに関する機能、テストエクスプローラーといった機能も改善されている。