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Oracle、「Java SE 10」を公開。6カ月サイクルでリリースされる最初のバージョン

ローカル変数の型推論(var)をはじめとする12個の新しい機能が利用可能に

「Java SE 10」

 米Oracle Corporationは20日(現地時間、以下同)、「Java Platform, Standard Edition(Java SE)」の最新版「Java SE 10」を公開した。現在、同社のWebサイトからランタイム開発キット(JDK)を無償でダウンロードできる。

 「Java SE 10」は、新たに採用された6カ月間隔のリリースサイクルで公開される最初のバージョン。「Java SE 9」と比べて安定性とパフォーマンスが改善されたほか、ローカル変数の型推論(var)をはじめとする“JEP”で定義された12個の新しい機能が利用できるようになった。

 開発キットは、Oracleが開発する「Oracle JDK」とオープンソースの「OpenJDK」の2つが無償で利用可能。いずれも次期リリース「Java SE 11」が公開される9月までサポートされる。

「Java SE」の新しいリリースサイクル(同社の資料より引用。バージョンナンバーは、リリース年月からとった“18.3”などの形式ではなく、「Java SE 10」という形式が正式採用されている)

 なお、「Oracle JDK」は次のバージョンから企業向けの長期サポート(LTS)版という位置付けになり、有償のサポート契約を結んだユーザーにのみ提供されるようになる。LTS版は「Java SE 11」から6バージョン(3年)ごとにリリースされるという。