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Adobe、「Adobe Creative Cloud」の2018年4月アップデートを発表

ビデオ制作のプロフェッショナル向けの機能が強化

2018年4月4日 13:48

同社のリリース

　米Adobe Systemsは4日（日本時間）、「Adobe Creative Cloud」の2018年4月アップデートを公開した。今回の大規模アップデートでは、カラー調整やグラフィック作成、オーディオ作成ツールなど、ビデオ制作のプロフェッショナル向けの機能が強化。「Creative Cloud」アプリ間の連携が改善されたほか、機械学習プラットフォーム“Adobe Sensei”のさらなる応用も進んでいるという。

Adobe Premiere Pro CC

　「Adobe Premiere Pro CC」では、カラー調整機能“Lumetri”のワークフローにいくつかの大きな変更が加えられた。たとえば、画面を二分割するスプリットビューでショットを簡単に比較することが可能。“Adobe Sensei”技術の活用により、2つのショットをワンクリックでカラーマッチングさせることもできる。

　また、“Adobe イマーシブ環境”で“Windows Mixed Reality”のヘッドセットとコントローラーが利用できるようになった。360度VRコンテンツの編集・レビューに使えるデバイスの幅が広がる。

　そのほかにも、BGMの音量を下げて話を聞き取りやすくするダッキング処理を“Adobe Sensei”で自動的に行えるようになった。ユーザーインターフェイスのアップデートや対応フォーマットの拡充といった改善も施されている。

Adobe After Effects CC

　今年25周年を迎える「Adobe After Effects CC」では、“マスタープロパティ”と呼ばれる新機能が追加された。この機能を利用すれば、単一コンポジションのバリエーションをいくらでも作成することが可能。また、パペットツールが強化され、どんなメッシュに対しても複雑なモーションをつけることができるようになった。

Adobe Character Animator CC

　アニメーション作成ソフト「Adobe Character Animator CC 」では、ビヘイビアーやトリガーをライブラリ化する機能が追加された。キャラクターの動きを設定する作業がより迅速かつ効率的に行える。より直感的にスワップセットやトリガーを作成できる“ドロップターゲット”などの新機能も導入されている。

　そのほかにも「Adobe Lightroom」や「Adobe Camera Raw」、「Adobe Dimension」、「Adobe XD」といった製品のアップデートが発表されている。