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Adobe、「Creative Cloud」の大規模アップデートを発表 ~新アプリや機械学習を導入

主要アプリケーションの機能アップデートに加え“Adobe Stock”の拡充も

Adobe、「Creative Cloud」の大規模アップデートを発表 ~新アプリや機械学習を導入 Adobe、「Creative Cloud」の大規模アップデートを発表
Adobe、「Creative Cloud」の大規模アップデートを発表

 米Adobe Systems Incorporated.は18日(現地時間)、ラスベガスで開催中のカンファレンス“Adobe MAX”で、「Adobe Creative Cloud」の大規模アップデートを発表した。「Photoshop CC」、「InDesign CC」、「Illustrator CC」、「Premiere Pro CC」などの主要アプリケーションの機能アップデートに加え、“Adobe Stock”の拡充などが明らかにされている。

 新しい「Adobe Creative Cloud」では、機械学習技術“Adobe Sensei”を活用してアプリケーションやサービスの随所に人工知能が組み込まれ、コンセプトから作品の完成までの時間を大幅に短縮することが可能。また、以下のアプリケーションが新たに正式版として追加された。

「Adobe XD CC」

Adobe、「Creative Cloud」の大規模アップデートを発表 ~新アプリや機械学習を導入 「Adobe XD CC」
「Adobe XD CC」

 「Adobe Experience Design CC」とも呼ばれていたツールで、スマートフォンやタブレット、PC向けのアプリケーションやWebサイトをデザインすることが可能。Windows版はユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)アプリケーションとして開発されている。

 「Adobe XD」は「Adobe Creative Cloud」の“コンプリート”プランに含まれるほか、月額1,190円(税抜き、以下同)の単体プランでも利用できる。

「Adobe Dimension CC」

Adobe、「Creative Cloud」の大規模アップデートを発表 ~新アプリや機械学習を導入 「Adobe Dimension CC」
「Adobe Dimension CC」

 これまで「Project Felix」と呼ばれていたグラフィックデザイナー向けの3Dツールで、2Dと3Dアセットのリアルな合成が簡単に行える。単体プランは2,180円。

「Adobe Character Animator CC」

Adobe、「Creative Cloud」の大規模アップデートを発表 ~新アプリや機械学習を導入 「Adobe Character Animator CC」
「Adobe Character Animator CC」

 「Photoshop」や「Illustrator」で作成した静止画像に生き生きとした動きを与える2Dアニメーションツール。キャラクターは用意されている“パペット”から作成することも可能で、カメラでトラッキングした表情をキャラクターと同調させることもできる。口の動きと音声のマッチングには“Adobe Sensei”が活用されているという。

 なお、提供は“コンプリート”プラン(月額4,980円)のみとなる。

その他

 そのほかにも、クラウドベースの新しい写真サービスとして「Photoshop Lightroom Classic CC」が追加。従来のローカル版「Photoshop Lightroom CC」は「Photoshop Lightroom Classic CC」という名前になり、パフォーマンスや編集機が改善された。「Adobe Photoshop CC」「Adobe Illustrator CC」「Adobe InDesign CC」「Adobe Premiere Pro CC」「Adobe After Effects CC」といったお馴染みのコンテンツ制作ツールでも、ユーザーエクスペリエンスやパフォーマンスの改善が図られている。

 また、素材サービス“Adobe Stock”では「Premiere CC」「After Effects CC」を利用するビデオ編集者向けにプロ仕様のモーショングラフィックステンプレートの提供を開始。フォントサービス“Adobe Typekit”では、“Adobe Sensei”を活用した検索機能の改善が施された。