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「Tor」を使って「Thunderbird」のプライバシーを高める拡張機能「TorBirdy」

10番目のベータリリースが公開

「TorBirdy」v0.2.4

 The Tor Projectは2日(英国時間)、「Thunderbird」用の拡張機能「TorBirdy」の最新版v0.2.4を公開した。「Thunderbird 45」以降に対応しており、現在プロジェクトのダウンロードページからXPI形式パッケージを無償でダウンロードできる。

 「TorBirdy」は、「Thunderbird」を「Tor」ネットワークに接続して接続経路を匿名化する拡張機能。プライバシーの保護を最優先課題としており、匿名性を損なう恐れのある設定変更をブロックするため、専用の設定ダイアログも提供する。メッセンジャーアプリ「Tor Messenger」の開発終了に伴い、そのミッションの継承にも期待が寄せられている。

 10番目のベータリリースとなる本バージョンでは「Thunderbird 58」と「Thunderbird 59」がサポートされたほか、インストールされている辞書の言語が“Content-Language”を通じて漏洩する不具合が修正された。また、「Enigmail」におけるGPG鍵サーバーの設定が正しくない問題が解決されているという。

 なお、利用する際は別途「Tor」の導入が必要となる。Windows環境の場合は「Tor Browser」にバンドルされている「Tor」の利用が推奨されている。

ソフトウェア情報

「TorBirdy」
【著作権者】
Sukhbir Singh 氏、Jacob Appelbaum 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.2.4(18/04/02)