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「Firefox 60」が正式公開 ~ホーム画面を拡張、“Web Authentication API”に対応

脆弱性の修正は26件

「Firefox」v60.0

 Mozillaは9日(米国時間)、「Firefox 60」を正式公開した。「Firefox Quantum」ブランドでリリースされる4番目のメジャーリリースとなる本バージョンでは、新規タブやホーム画面の機能が拡張されたほか、USBトークンを利用したログインなどを実現する“Web Authentication API”がサポートされた。また、新しい「Firefox ESR」のベースとなる点にも注目。「Firefox Quantum」の改善による恩恵が「Firefox ESR」でも享受できるようになる。

「Firefox 60」のホーム画面(about:home)

 「Firefox 60」のホーム画面(about:home)は、ワイドモニターでより多くのコンテンツを表示できるようレスポンシブレイアウトを採用。あとで読むサービス“Pocket”に保存されたコンテンツが“ハイライト”セクションに表示されるようになったほか、セクションの順序を入れ替えるコマンドが実装された。また、米国では“Pocket”の広告(スポンサードストーリー)が表示されるようになっているという。

 そのほかにも、本バージョンではプライバシー保護が強化。ビデオ録画を停止にするとカメラとライトは自動で無効化されるようになった。録画を再開すると、再び有効化される。また、ブラウザーインターフェイスのレンダリングに“Quantum CSS”が利用されるようになったほか、エンタープライズ用途のための新しいポリシーエンジンが導入されている。

 なお、本バージョンでは26件の脆弱性が修正されているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が2件、2番目に高い“高”が6件、3番目に高い“中”が14件、“低”が4件となっている。

 「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでにインストールされている場合は更新機能を利用してアップデートすることも可能。