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「Git」に複数の脆弱性、修正版が公開 ~Microsoftは「Git for Windows」の更新を推奨
細工のあるレポジトリをサブモジュール込みでクローンすると任意のコードが実行される
2018年5月30日 14:32
分散型バージョン管理システム「Git」の開発チームは30日(日本時間)、「Git」の旧バージョンに複数の脆弱性が存在することを明らかにした。修正を施した最新版v2.17.1、v2.16.4、v2.15.2、v2.14.4、v2.13.7がリリースされている。
今回修正された脆弱性は、全部で2件。1つは、悪意のある設定ファイル(.gitmodules)を含むレポジトリをサブモジュールを含めてクローンした場合に、任意のコードが実行されてしまうというもの(CVE-2018-11235)。もう1つは、NTFSのパスをサニティチェックするコードに起因し、メモリのランダムピースを読めてしまうという(CVE-2018-11233)。
前者の“CVE-2018-11235”は深刻度の比較的高い脆弱性で、Microsoftによると「Git for Windows」でも最新版のv2.17.1.2で対策が施されているという。同社はなるべく早いアップデートを推奨している。
そのほかにも、「Git for Windows」v2.17.1.2では「Git」v2.17.1の機能が実装されたほか、「Git Credential Manager」がv1.16.1へ、「Git LFS」がv2.4.2へアップデートされた。Windows Vista以降に対応しており、現在“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Git for Windows」
- 【著作権者】
- msysgit/git
- 【対応OS】
- Windows Vista以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.17.1.2(18/05/29)